NHK連続テレビ小説『まれ』のクランクアップ取材会が20日に行われ、出演者の土屋太鳳、山崎賢人、門脇麦らが登場した。ヒロイン・希役の土屋は声を詰まらせながら「泣かないようにしようと思っていたけど、結局泣いてしまった」と語り、「希が夢を追って歩いていくように、私もいろんなところで栄養をもらって歩いていきたい」と女優としての抱負を述べた。
最終回の舞台は8月17日、石川県輪島市の桶作家。東京でミュージシャンとして活躍する高志(渡辺大知)から、能登の希や圭太(山崎)たちにビデオレターが届き、集まった同級生たちは、普段は無口な高志のコメントに一斉に沸く。
津村みのり役の門脇は「クランクインもこの同級生たちとのシーンだったんですけど、ぎこちなかった。1年かけて、近づけたと思う。特に太鳳ちゃんは近くで見てて、ヒロインは大変だと思った。お疲れ様でした」とねぎらいの言葉をかけた。
希の夫、圭太役の山崎は「20歳というタイミングでこの役に出会えてよかった。スタッフ、キャスト、お話を伺った輪島塗の職人さん。皆さんからもらった言葉は心に残っており、人生のためになった」と振り返り、「希役の太鳳ちゃんを支えなければならない役どころだったにも関わらず、逆に支えてもらっていた」と照れ笑いを浮かべた。
報道陣から「この1年間で、印象に残っていることはありますか?」と質問が挙がると、土屋は「たくさんある。でもやっぱり、能登ロケのときに、お子さんからご年配まで、“希ちゃん” と声を掛けてくれたのが印象に残っている。たくさんの方に支えられて、希は成長しているんだなあと実感した」と感慨深い様子で答えた。
ほか、当日の登壇者は清水富美加、葉山奨之、渡辺大知、高畑裕太。『まれ』最終回は9月26日。また、『NHK連続テレビ小説 まれ 写真集』の出版が決定し、9月16日に発売される。