電気柵の不備7千カ所 全国調査、使用停止命令も
静岡県で7月に獣害防止用の電気柵により2人が感電死した事故を受け、経済産業省など関係省庁の対策会議が19日開かれた。農林水産省が都道府県を通じて全国の農牧地など10万カ所近くの電気柵を点検し、7・1%に当たる7090カ所で危険性を知らせる看板がないといった不備が見つかったと報告された。
会議では、都道府県や関係団体に安全策の周知徹底を求めることを確認。指導を受けても対策を施さない業者などには、経産省が電気柵の使用停止を命じるといった措置を取るとした。
農牧地などの安全点検は7月下旬~8月中旬に実施し、危険性の表示なしが6713件あった。