指原、『カイジ』原作者・福本伸行の言葉に感激「ダメになるのが当たり前」 | ニコニコニュース

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HKT48の指原莉乃が、19日に放送されたNHK総合バラエティ番組『指原(さし)ペディア』(22:55~)で、漫画『カイジ』の原作者・福本伸行氏の言葉に感激した。

アイドルとして生き残りを模索し続ける指原が、「知りたいけど聞けないこと」に迫る同番組。今回は「大ヒットを長く続ける極意とは」をテーマに、福本氏をはじめ様々な漫画家のもとを訪れた。

自堕落な青年・伊藤開司が人生を懸けて高額ギャンブルに挑む『カイジ』は、約20年ヒットしている作品。福本氏が同作を描く上で気をつけているのは、"俺たちの代表"であるカイジが「ちゃんと負ける」こと。物語が進むにつれて賭け金が高額になるなど"インフレ化"してしまうため、作中ではカイジが高額なお金を手にしてもすぐに無一文になってしまう場面が用意されている。

負けても何度でも這い上がるカイジ。それはヒット作が出るまで鳴かず飛ばずの15年間を過ごした福本氏の実体験に基づいている。ヒットの苦労を身にしみて分かっているからこそ、長続きさせることを必死で考え抜く。福本氏は「僕の漫画はなかなか終わらない」と自覚し、「主人公を一人描くことはその作家の魂みたいなことだと思っている」とその思いを語った。

そんな福本氏が指原に送った言葉は、「ダメになるのが当たり前だと思うんですよ。指原さんが今のままを維持することの方が現象としておかしなこと」。指原は「めちゃくちゃ勇気出ます。周りからは『最前線を走り続けるんだよ!』としか言われないから、いま安心しました」とうれしそうに語った。

さらに福本氏は「一番良くないのは、それで守ってしまうこと。『いくらでも失敗してやるぜ』というのがたぶん大事なんだろうなと思います。成功することと幸せになることはちょっと違うじゃないですか? 落ちていきながらも幸せはありますから。それを良い感じでコントロールできている人が、良い大人であり幸せな感情を持ちながら頑張れる人」。

指原は「私、芸能界でもうちょっと頑張ろうと思います!」と元気に宣言。最後に福本氏から受け取った似顔絵入りの直筆サインには、「勝ってても負けてても幸せ」と書かれていた。