中国メディア・中華網は17日、安倍晋三首相が14日に戦後70周年談話を発表したことに関して「単に自分たちの力量不足で戦争に失敗したと思っているに過ぎない」、「中国を強者とみなしていない」ため、日本が歴史問題における誤りを認めることはあり得ないとする評論記事を掲載した。
記事は「安倍談話」について、「彼に侵略戦争の反省をさせることは不可能だということを深く認識しなければならない」として、「彼は自分が誤っているということを認めない。なぜなら、単に自分の力量が他人に及ばなかったからこそ失敗したとしか思っていないからだ。自分の力が強ければ、当時あれほど多くの国から干渉されなければ、自分たちの思い通りになっていたはずだと思っているからだ」とその理由を説明した。
また、もう1点「われわれがはっきり認識しておかなければいけない」こととして、「日本がもっとも恐れているのは強者であり、日本は中国を強者とは認識していない」点を挙げた。そして、米国が日本関連の問題で思うままに振る舞っているのは「まさに米国人が徹底的に日本を打ち負かしたからなのだ」と論じた。
ただその一方で、「安倍談話」が歴史問題における誤りを認めなかったうえに、「台湾を独立国家として扱おうとした」と主張、そこには「自分のやり方を示そうとした」ことが伺え、さらには「日本がそもそも負けを認めようとしない」ことの表れであると解説した。
記事は最後に、「われわれの目の前にある道がなおも険しいものであることを、われわれは理解しなければらない。日本はわれわれに立ちはだかる大きな試練であるとともに、中国の対等における最大のトラブルメーカーなのだ」と結んだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)