2020年東京オリンピックのエンブレムが「ベルギーの劇場ロゴに酷似している」との指摘に端を発した、デザイナー・佐野研二郎氏のパクリ疑惑。現在、騒動はサントリーのキャンペーン賞品や東山動物園(名古屋市千種区)にも飛び火し、一向に終息する気配を見せていない。この疑惑の真偽は定かではないが、今後の成り行きに世界中からの注目が集まっていることは間違いない。
しかしその一方で、意図してか意図せずしてか、世界には色や形がよく似通ったロゴが掃いて捨てるほど存在しているというのもまた事実。今回は、複数の海外サイトなどが指摘する「激似ロゴ」のなかでも、日本人にも馴染み深いものを厳選して紹介しよう。
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激似ロゴ1:キャリアとフォード・モーター
空調機器分野で世界有数のシェアを持つ米キャリアと、同じく米国の自動車産業を代表するフォード・モーターのロゴ。縁取られた青い楕円形に、流れるようなフォントの企業名......これは誰が見ても似ているとしか喩えようのないレベルだ。
激似ロゴ2:サン・マイクロシステムズとコロンビア・スポーツウェア
米国を代表するコンピューター企業として大成長を遂げたものの、現在はオラクルに買収された旧サン・マイクロシステムズと、こちらもアメリカを代表するアウトドアウェアブランド、コロンビア。4つ集合した四角形、そして企業名の配置......細部に違いはあるが、やっぱり似ている。
激似ロゴ3:ベントレーとミニ
英国発、現在は独・フォルクスワーゲン傘下の高級車メーカーであるベントレーと、同じく英国を発祥とし、独・BMWの傘下に入ったミニ。中心部の黒丸と、左右に伸びるシルバーのウイング。この2つのロゴは、コンセプトも同じだ。両社が辿った道のりさえも似ている、珍しいケース。
激似ロゴ4:セガとCNN
かつて「セガ・サターン」などで一世を風靡した日本を代表するゲーム機メーカーであるセガと、米国を代表するニュース専門放送局として国際放送にも積極的なCNN。色こそ青と赤で異なるが、太線中央に細い白線が走る様は、まるで兄弟のように似ている。
激似ロゴ5:コメリとル・コック・スポルティフ
最後はコチラ。地方を中心にホームセンターを展開するコメリと、フランス最古のスポーツブランドでサッカーやゴルフのウェアを中心に人気のル・コック・スポルティフ。左を向いてピンと胸を張る雄鶏と、紅白のカラーリング......なかなかの似通いっぷりである。
さて、今回紹介したのはどれも企業ロゴばかりとなったが、国家のアイデンティティたる国旗が「激似」となっているケースも驚くほど多い。チャドとルーマニア、インドネシアとモナコなどは、解説がなければ見分けがつかないほど"ほぼ同じ"デザインとなっている。いずれにしても、似ているロゴ同士が共存している例も、世界には多々あるようなのだ。
※画像は「東京オリンピック公式サイト」より引用