21日の日経平均株価は、前日比597円69銭安の1万9435円83銭で4日続落となった。朝方は欧米株安を受けて寄り付きから2万円を下回ってスタート。世界的なリスクオフの気運に押され、国内市場は終始売り優勢の展開となった。昼頃には上海総合指数の一段安を受けて日経平均は下げ足を加速。その後も下げ渋る様子のないまま節目の1万9500円を割り込み、安値引けとなった。
個別では、三井住友フィナンシャルグループ <8316> 、野村ホールディングス <8604> 、第一生命保険 <8750> などの金融株が下落。大手証券が投資判断を引き下げた北海道電力 <9509> や、アクティビストとして知られる村上世彰氏ら4名の役員選任案が否決された黒田電気 <7517> も売られた。
半面、7月度の売上収益は前年同月比58%増となったネクスト <2120> や、超小型のマグネシウム合金ワイヤー作製技術を開発したと伝わった東邦金属 <5781> が上昇。車載向け新製品が国産車純正品に採用されたザインエレクトロニクス <6769> や、米企業と包括提携を結んだシグマクシス <6088> も買われた。
業種別では33業種全てが下落。保険、その他金融、不動産などの下落がきつかった。(編集担当:松浦直角)