各種調査によると、日本の会社員の夏休みは7日前後。最低でも2週間といわれるヨーロッパに比べるとかなり見劣りする。有給休暇があっても取得しにくい「職場の空気」は困ったもので、筆者など休んだ分は「無給」でもいいから、長期休暇を気兼ねなくとりたい…と思ってしまうほど。皆さんはいかがだろうか? もちろん、生活がかかっている以上、「休みは短くてもいいから、有給じゃないと困る」という人のほうが多いだろうが…。そこで一都三県在住の30歳社会人男性200人を対象に調査してみた。
〈望ましい企業はどっち?〉
※長期休暇をとっても解雇されることはないという前提
予想に反して、「無給でもいいから、自由に長期休暇をとれる会社」を支持する人が多数派に。僅差とはいえ、やはり長期休暇を切望する会社員がそれだけ多いということだろう。それぞれのスタイルを支持する理由は以下の通り。
●まとまった長期休暇を自由にとれる会社派
●長期休暇は5日までの会社派
両者の違いで目立つのは、「5日」という休暇日数のとらえ方。「5日でも有給希望」派は、そもそも「5日あるなら十分」というスタンスの人が少なくない。「無給だと遊ぶ軍資金がない」ことが影響しているのはもちろんだが、「そんなに長く休んでも…」という意識も垣間見える。実際、長期休暇を持て余したことがある人は多いようで、今回の調査ではこんな結果も…。
〈夏休みや冬休みなどの長期休暇中に「ヒマだな」「やることないな」など、長期休暇を持て余し気味に思ったことはありますか?〉
6割近い人が長期休暇を持て余した経験があると回答。5日程度で持て余し気味だとすると、これ以上長く休んでも…という心情になるのは納得だ。
ちなみに、東洋経済新報社によると、「有給休暇取得日数が多い会社」1位は東武鉄道で、平均23.1日! どれだけまとめて休んでいるかはわからないが、仕事の進め方や休みの取り方を工夫しているのだろう。お金がなくても楽しめるレジャーはたくさんある。もちろん、「有給で1か月の長期休暇」が取れるなら、それに越したことはないのだけど…。
※当記事は2015年08月19日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。