とある、ぽっちゃりコスプレイヤーの集合写真が話題です。その名も「ラブライブ!」ならぬ「デブライブ!」。先日あったコミケで撮影された写真の楽しげな表情からは、コンプレックスを突き抜けた9人のラブライブ!愛とコスプレ愛が感じられ、ネット上でも「楽しそう」「元気が出た」といった反応が集まっています。
メディアミックスで人気「ラブライブ!」
モチーフのアニメ作品「ラブライブ!」は、統廃合の危機に瀕する高校「音ノ木坂学院」を宣伝して入学者を増やすべく、9人の女子生徒がアイドルグループを結成、活躍する物語です。
漫画やアニメ、小説や音楽CDなど、KADOKAWAを中心としたメディアミックスで人気が拡大。「ラブライバー」と呼ばれる熱心なファンがいることで知られ、今月14―16日に都内であったコミックマーケット88(コミケ)でも、関連作品やコスプレが多く見られました。
そろいのステージ衣装、写真が拡散
かたや「デブライブ!」は原作同様、9人のぽっちゃりレイヤーによる企画。自称「どすこい系巨漢レイヤー」のせつなあやめさんが発案し、コミケ会場にそろいのステージ衣装で集合。撮影に応じるなどして写真がツイッターで拡散しました。
仕事中の思いつき「せっかくだから9人で」
きっかけは、せつなさんの「完全な思いつき」。今年6月中旬、仕事中にふと「デブライブ」という言葉を思いつき、「ぽっちゃり系レイヤーさんだけでラブライブ!のコスプレをしたら楽しそうだなーっ」とツイッターでつぶやいたのが始まりでした。
思いのほか反応があり、「せっかくだから9人集めてコスプレしたい」と、周りのぽっちゃりレイヤーに声をかけたりツイッターで募集したりして、あっという間に9人がそろったそうです。それぞれ20歳代前半―30歳代後半と、幅広い年代から集まりました。
コスプレの楽しさを再認識した人も
実際にコスプレをするまでは、「きっとたくさん叩かれるだろうな……」と不安もありました。初めてコスプレするメンバーもいるため、「悲しい思い出になってしまうのでは」と内心ヒヤヒヤだったそうです。
しかしいざ会場にメンバーがそろうと、SNSやまとめサイトなどですぐに話題になりました。
ツイッターではその準備風景や集合写真に、「可愛い」「元気になる」「涙が出るほどカッコいい!」といった好反応が多数寄せられています。
また、「ラブライブ!とは別物のデブライブ!っていう作品として出来上がってる」「コスプレって、好きなキャラやって楽しむっていう本質を教えてくれた」といった声もあり、コスプレ本来の楽しみ方を再認識した人もいたようです。
「心が広くて優しい人がたくさんいて、うれしい」
せつなさんは取材に対し、「心が広くて優しい人がたくさんいて、うれしい気持ちでいっぱいです」と感謝の気持ちを語っています。
そのうえで、「私たちはただデブなだけで、ラブライブ!が好きだからコスプレをするという気持ちは他のみなさんと一緒。けっしてラブライブ!のキャラクターをバカにしているわけではない、ということをご理解いただけたらうれしいです」と話しています。
愛すべきデブライブ!メンバーの9人(敬称略)
高坂穂乃果
柚咲ましろ(@yutatenyan)
絢瀬絵里
南ことり
園田海未
星空凛
西木野真姫
東條希
小泉花陽
矢澤にこ