よく「夫婦はお互いにおなじことを考えている」と言われますよね。おなじ部屋でおなじものを食べて暮らしていると、そのうち考え方が似てきて、なんなら顔つきも似てくると。カップルもおなじです。あなたが最近彼に愛されていなくて淋しいなあと思っていれば、相手だって淋しいなあと感じているということです。それなのに、彼と喧嘩が耐えなくて……というカップルもいますよね。なぜ喧嘩になるのでしょうか?
カップルでお互いに淋しくて、でも喧嘩が耐えなくて別れた……という状況を考えてみると、喧嘩になる理由が理解しやすいかもしれません。別れてしまったら、あとになって、あのとき彼にこうしてあげておけばよかった、ということが、いくつも胸をよぎると思います。
つまり、相手と近すぎる位置にいると、見えないことっていっぱいあるから、お互いに淋しくて、相手のことを求めているにもかかわらず喧嘩になってしまうということです。
だからといって、喧嘩になるのなら、1度別れてしまえ、というのもちょっとちがいますよね。
喧嘩になるくらいなら、彼とちょっと距離を置く。こう判断する女子もいるかと思います。距離を置いたときに生まれるのは時間です。彼に会えない時間が生まれる。
そのときに、彼のことを常に意識しておくということがすごく大事だったりします。仕事においても恋愛においても、おなじで、相手のことを常に意識していると、タイミングがパッと合って、なんか彼と急にごはんに行くことになって、なんか仲直りできて、ということになったりします。お互いに意識しあっている相手とは、なぜかタイミングが合いやすいのです。
恋愛においては、時間が解決することがたくさんあります。失恋なんてその最たるものだろうと思います。なぜか知らないけれど、失恋の痛みは時間が解決してくれて、私たちはどれだけ失恋という事実に打ちのめされても、ふたたび「絶対に」立ち上がることができる。彼と喧嘩になったときもおなじです。時間が解決してくれます。
でも、漫然と時間が過ぎるのを待つのではなく、常に彼のことを意識しつつ待っていると、すごくいい結果になったりします。ほんのちょっとの小さなことが、恋に大きなスパイスを与えてくれるのです。なぜか?
彼だって、常にあなたのことを意識しているからです。あんなに喧嘩しちゃって、彼はあたしのこと意識なんてしてね~だろっ!と思うひともいるかと思いますが、彼はあたしのことを意識していると思っておくと、また、彼も自然とそう思うものです。愛しあうふたりは、おなじことを考えているということです。
(ひとみしょう/ライター)(横田彩夏/モデル)(柳内良仁/カメラマン)