21日、フランス北部アラスで、国際特急列車タリスで起きた発砲で負傷した人を運ぶ救急隊員(ロイター=共同)
共同通信社

 【パリ共同】フランスとベルギーの国境付近を走行していたオランダ・アムステルダム発パリ行き国際特急列車タリス(乗客554人)の客車内で21日夕(日本時間22日未明)、男が銃を発砲し、乗客2人が重軽傷を負った。男は乗り合わせた米軍人2人に取り押さえられ、フランス北部のアラス駅で警察に引き渡された。

 乗客の無差別殺傷を狙ったテロの可能性があり、ベルギーのミシェル首相は「このテロ攻撃を強く非難する」と述べた。一方、アラスに急行したフランスのカズヌーブ内相は「捜査の進展を慎重に見守りたい」として、テロかどうかの断定を留保した。