大阪府高槻市の駐車場で、同府寝屋川市立中木田中学1年の平田奈津美さん(13)が遺体で見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された職業不詳山田浩二容疑者(45)が、平田さんについて「全くの初対面で、名前などは知らない」と供述していることが22日、府警への取材で分かった。
府警は平田さんに対する殺人容疑も視野に捜査するとともに、行方不明になっている同中1年の星野凌斗さん(12)についても事情を知っているとみて追及する。
府警によると、山田容疑者は平田さんに声を掛けて車内に連れ込んだことを認める一方、「同乗者の男が女の子を殴ったりして知らない間に死んでいた。同乗者が死体を車から出して遺棄した」と話し、死体遺棄容疑を否認。「同乗者の名前や年齢、女の子を見掛けた場所は言いたくない」と供述しているという。
府警は、平田さんらとの面識の有無を調べる一方、同乗者に関する供述は虚偽の可能性が高いとみている。
一方、同府柏原市青谷の竹林で21日に見つかった遺体は、体の右側を下にするように横たわり、黒の上着とみられるものを着用。顔と両手に粘着テープのようなものが付着していた。府警は星野さんの可能性もあるとみて身元確認を急ぐとともに、近く司法解剖して死因を特定する。