知る人ぞしるかもしれませんが。
毎年Nikon主催で「Small World Photomicrography competition」という顕微鏡写真のコンテストが開催されているんです。世界各国から、顕微鏡を覗かないと見えない繊細で時に美しく、ときに不気味な世界を切り取った作品が集まってくるんです。
2014年の優勝作品はDr Mariana MuzzopappaさんとJim Swogerさんのこの作品。
なにやら緑色の物体がスルスルスルっと動いていますね。これはゼブラフィッシュというインド原産の体長5センチほどのコイ目コイ科ラスボラ亜科の縦じまの魚の側線が出来るところをストップモーションで記録したもの。側線は、水の動きを感じ取ることができる魚の中の感覚器で、哺乳類でいうところの内耳と似た役割を果たすそうです。このビデオは、水平方向に側線が育っていってるところだそうです。ちょっと映画やドラマでウイルスが突然変異を起こしてるシーンぽくありません?
2位の作品は、実は私の中では一番のお気に入り。クリスタルが一滴のカフェイン液を形成するところをタイムラプスで記録したもの。偏光を使って構成を照らしだしています。
3位はDr John Hartさんの作品。
この虹色な感じでピンときている人もいるかもしれませんね。これは水の上を浮いている油の動きをとらえたもの。目を少し細めてみると、ちょっと宇宙や惑星を感じませんか?この作品はただ美しいだけじゃなく、流体力学は原油流出の本質を理解するのに関連していることを感じさせてくれますね。
以上がトップ3でしたが、他にも素晴らしい顕微鏡の中の美しい世界があるので、興味のあるかたは、しばし幻想的な世界を眺めてみては?
source: Nikon Small World
Chris Mills - Gizmodo US[原文]
(junjun)