オーストラリア・シドニー工科大学らの共同研究で、SNSへの投稿において、女性は男性よりも倍近く“偽る”割合が多いという結果が出たことが報じられ、ネット上でも話題だ。
研究では、Facebook、Twitter、トリップアドバイザー、Instagramに投稿された数十万件もの内容を分析。すると、TwitterやInstagramに書き込むとき、女性が“自分を良く見せよう”と内容を偽って投稿する割合は、男性のほぼ2倍にのぼっていたとのこと。
オーストラリアのニュースサイト「The Australian」に掲載された、研究プロジェクトリーダーのダグラス・ニコル氏へのインタビューでは、SNSに投稿するときに使用する言葉によって、真実を語っているかどうかがわかるという。人が「私」や「私の」などの自分を表す単語を使う場合、その次に続く内容は事実を述べることが多いと考えられる。しかし特定の単語や他者も交えると、ウソを織り込みやすくなるのだとか。
ニコル氏はさらに、
「いい話にしよう、すごい話にしようとする、あるいは自分の自尊心を満たそうとするなど、罪のないウソは自分自身の価値をマネジメントするために使われる」
と、「ウソ」が混じりやすい場面を指摘している。
この研究結果が日本でも紹介されると、ツイッターには
「知ってた・・・(´д`)y-~~」
などの声が寄せられた。研究はオーストラリアで行われたものだが、SNSで女性が“より良く”見せようとする心理は国境に関係なく、「当然のこと」だと感じている人が多いようだ。また、
「悪意で嘘をつく人よりも、自然に悪意なく嘘をつくような人の方が、対処は困る場合もあるかと…」
と、SNS上の「ウソ」にもさまざまな種類があると指摘する意見も。それだけ投稿に対する真偽の判断が難しくなっていることを反映しているともいえそうだ。
※当記事は2015年08月20日に掲載されたものであり、掲載内容はその時点の情報です。時間の経過と共に情報が変化していることもあります。