『笑点』は“ひな壇”化していた! 最新トレンドを取り入れることこそが長寿の秘訣 | ニコニコニュース

『笑点』は“ひな壇”化していた! 最新トレンドを取り入れることこそが長寿の秘訣
バイレーツ

画像出典:Amazon/笑点 第1号 (日テレムック)

『笑点』は、1966年にはじまった日本テレビの長寿お笑い番組。大喜利を中心に変わらぬメンバーたちが繰り広げるやり取りが世代を超えて人気だ。

“変わらぬ”といっても、入れ替えや鬼籍に入ったメンバーもおり、ゆっくりとした変遷はある。

司会が立川談志、前田武彦、三波伸介、圓楽(先代)、現在の桂歌丸へ(歌丸以前は故人)、座布団運びも初代の毒蝮三太夫から山田隆夫と現在で6代目。

大喜利にも変化がある。

かつては、回答者の歌丸と4代目小圓遊(故人)のライバル関係など、個人同士のぶつかりをフィーチャーしていた。

だが、最近は集団芸になっているのだ。たとえば、木久扇がボケると周りから総突っ込みという流れで、これはダチョウ倶楽部・上島竜兵や出川哲朗が総勢からイジられる 、今のヒナ壇芸のバラエティ番組と同じ構成だ。

メンバー変更だけでなく、最新トレンドをそれとなく取り入れていく・・・。そして、「またはじまった」と見せる安心の”型”。これこそが、長寿番組の絶対条件なのだ。

しかしそうはいっても、2015年現在、平均年齢65歳で、メンバーの高齢化は切実。もしも1人でも欠けたら・・・。

最近、かつての司会・立川談志の一番弟子、志の輔内定がウワサされたが、実はさらなる大物も・・・。

そう、あのタモリへの司会オファーが計画されているという。実現すれば同じ日テレ『今夜は最高!』(タモリがメインMC)以来。

「『今夜は最高!』はタモリと番組スポンサーがケンカ別れで終了したいわく付き、日テレ上層部はタモリとの手打ちを常に探っていた。本当ならば手打ちとともに笑点もハイブリット化。延命も計れる」と事情通は語る。

真偽はともかく、お茶の間に愛された長寿番組。1回でも多くその歴史を伸ばしてほしいものだ。

(文:木之下秀彦)

関連:『笑点』(日本テレビ系列)
画像出典:Amazon/笑点 第1号 (日テレムック)