フォアグラやパプリカが有名な国ハンガリー。そんなハンガリーの最も奇妙な場所の一つ、それはティサ川沿いのGergelyiugornya村にあります。曲がりくねったティサ川に囲まれるようにして存在する、比較的狭く木が生い茂った洪水調節池に、個性的すぎる小さな別荘やサマーコテージがたくさん建っています。
湿った地面からグロテスクな建物が生えているかのような、ちょっと変わったこの地域。建物が建つ間隔は狭く、休暇にここを訪れる人たち(主に若者たち)は隣の建物から流れてくる曲も聞こえちゃうくらいです。
ほとんどのコテージが建てられたのは80年代、ハンガリーが社会主義の「ハンガリー人民共和国」だった時代には、狭い土地に自ら家を建てることが許されていました。当時の人々はそう豊かな生活を送っていたわけではなく、そのため、設計デザインや安価な建築資材を考え出すのに使われたのは彼ら自身の持つ豊かな想像力でした。松の板、ファイバーボード、コンテナシート、スレート、波板、コンクリート、線路用の釘など、ちょっと他では見ないものも建築に使われているんです。それらを使って生み出されたのが、このユニークすぎる森の中の村、訪れるものを笑わせ、驚かせてくれる川辺の奇妙な郊外です。
Photo: Attila Nagy / Gizmodo
Attila Nagy - Gizmodo US[原文]
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