■大学の新入生の年齢を比較してみよう!
OECD(経済協力開発機構)が毎年発表している『Education at a Glance』という資料があります。これはいわゆる「教育白書」で、OECD各国の教育に関するデータを調査し、比較したものです。『Education at a Glance 2011』にOECD各国の大学生の新入生の年齢分布がどのようになっているのかを調べたデータがあります。
簡単に言うと、その国の大学生が100人いたとして、年齢の若い順に並べ、その20番目の年齢を20%年齢、50番目の年齢を50%年齢、80番目の年齢を80%年齢というふうに、年齢の分布を示したものです。
まずは日本の大学新入生のデータです。
●日本
このように、日本の大学の新入生の年齢はほとんど18歳なのです。高校を卒業してすぐに大学に入学する人が多いですからね。しかし、日本ほど大学の新入生が若い国はそうそうないということがわかりました。アメリカ、イギリス、ドイツ、オーストラリアのデータを見てみましょう。
●アメリカ
●イギリス
●ドイツ
●オーストラリア
データのあるOECD各国をグラフで比較するとこのようになります。
こうして見てみると、「多くの日本人が就職する年齢で大学生になった」なんて人も、海外では普通にいるというわけです。
就活中はつい目先のことで頭がいっぱいになりがちかもしれません。しかし皆さんは、とても若くして企業に就職する国の人間だと言うこともできるので、まだ未熟だったり、企業になじめなかったりしても必要以上に自分を責めず、逆に社会に出てから大きく成長するぞという覚悟を持って、自分らしく就活に臨んでみてはいかがでしょうか。
■データ出典
文●高橋モータース@dcp