妻の顔を殴るなどドメスティックバイオレンス(DV)をしたとして、警視庁が傷害の疑いで、作家の冲方丁(本名藤野峰男)容疑者(38)=東京都=を逮捕していたことが24日、捜査関係者への取材で分かった。

 捜査関係者によると、冲方容疑者は「口げんかはしたが、殴ってはいない」と容疑を否認しているという。

 逮捕容疑は21日午後7時ごろ、事務所のある港区南青山6丁目のマンション敷地内で、30代の妻と口論になり、顔を殴って前歯を折るなどのけがをさせた疑い。

 冲方容疑者は、第2代水戸藩主の徳川光圀の生涯を描いた「光圀伝」で、2012年に第3回山田風太郎賞を受賞。