動物園にいるクロコダイルたちは幸せなセクシータイムを過ごし、卵を産みます。でもちょっと幸せが過ぎるようで、毎年25個から30個の卵を産みます。それでは動物園はクロコダイルの赤ちゃんであふれかえってしまう状態。生息場所がどんどん減っている今、クロコダイルを自然に返す場所も少なくなってきているんですね。それで動物園はクロコダイルの子作りコントロールをしなきゃいけないことになりました。
オス、メスのクロコダイルを別々にするというのが現在使用されている方法ですが、この方法はクロコダイルを凶暴にさせてしまうんです。もし哺乳類の動物ならオスの精管切除するっていうオプションもあるんですが、クロコダイルのオスの場合、生殖器が腹部の奥の方にありすぎるため、結構な手術になってしまうんです。
そこでMadras Veterinary Collegeのウィリアム・ジャスティンさんと同僚は体を傷つけるのを減らす方法を思いつきました。それはオスのお竿の一部を塞ぐという方法。クロコダイルの精子は性器と同じ長さの溝を伝ってメスに移動して受精します。この溝は哺乳類の尿道と同じところに位置するんですが、クロコダイルはその尿をするためにその溝を使わないんです。クロコダイルの尿は排出腔と呼ばれるところに直接放出され、うんちと一緒に排出されます。
哺乳類にとって尿管を塞ぐというのは致命的ですが、クロコダイルのオスは交尾のためだけにその溝を使うので、この溝を塞ぐという方法は精管切除と同じ役目を果たすんですね。オスとメスを離すとハッピーではなくなってしまうため、この方法で幸せなセクシータイムを楽しんでいただきますが受精はしません、という作戦です。
image by Alastair Rae
source: Justin et al. 2015
Diane Kelly - Gizmodo US[原文]
(リョウコ)