居場所を失うFlash。
かつては1つの時代を築き、動きのあるリッチなサイトを裏で支えていたFlash。しかし時代は移り変わり、Macにはデフォルトでインストールしてもらえず旧バージョンは遮断、Chromeには初期状態で停止設定をされ、firefoxにも最新以外はほぼ完全にブロックされるという始末。
そんなFlashに、今回さらに追い打ちをかけたのはアマゾンでした。同社が発表している広告に関するテクニカルガイドラインによると、9月以降Amazon.comおよびアマゾンの広告ネットワーク「AAP」内でのFlash広告を全て受け付けなくすることが発表されたのです。
これによって、ほぼ完全にアマゾン上からはFlashが閉め出されることになるわけです。Chromeがブロックした際にも述べているように、Flashの自動再生でバッテリー消費が最大2割増加するなど、アマゾンにとってみればFlash自体がユーザー体験を損ねかねないわけですから、これは当然の決断ともいえるでしょう。
技術的にも、HTML5とCSS3の台頭によりその存在価値が徐々に失われつつあることは確か。さらには次々と脆弱性が発見されつづけるFlash。その役目を終える時が着実に近づいているのではないでしょうか。
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source: The Next Web
(小山和之)