今時のロマンはインターネットで。
惑星に名前を付ける、それは見つけた者だけに許される、天文学者たちの永々の夢でもありました。でもそれが最近では、惑星が見つかりすぎてありがたみが無くなってきているみたいなんです。そこで、国際天文学連合(International Astronomical Union、略称:IAU)がなんと神聖な命名という儀式をインターネットにゆだねたというから驚き! なんて思い切った決断だ…。
今まで、1,000以上の惑星が太陽系を超えて確認されており、さらに3,000以上の惑星らしき未確認の星も発見されています。つまり名前の付けられていない星だらけの今、それでもIAUは適当に記号で済ませるのではなく、ちゃんと宇宙の不思議や畏怖を表現した名前をつけたいと思っているのです。だって、NGC 4349 No 127 bみたいなスパム缶のシリアルコードみたいな名前なんて夢が無いじゃないですか。
NameExoWorldsという惑星命名用の投票ページがオープンし、10月31日まで投票可能です。パソコンまたはスマートフォンから、ここ25年間で発見された32個の太陽系外惑星の名前候補に投票することができますよ。ちなみにその32個の惑星の中には、PSR 1257+12(1992年に発見されたパルサー)の軌道上に位置する3つの惑星や、太陽系外惑星として初めて存在が確認された太陽に似た星ペガスス座51番星の軌道上にある木星に似た組成を持つ惑星などなど、今ではかなり歴史的に重要となった天体に名前を付けるまたとない機会なんです!
またとない機会! …とは言え、しっちゃかめっちゃかな名前を付けられても困るし、どこで火がつくかわからないインターネット(冥王星が工事現場の鉄球にされたりね…)を100パーセント信用しきれないというのも正直なところ。なので、いくつかの名前候補があらかじめセレクトされていて、その中の気に入ったものに投票するというシステムになっています。投票ページには哲学者や神話の神々、SFの世界からヒントを受けた素敵な名前がずらり。うーん、お下品な名前がうっかり付けられる心配はなさそうです。
source: Popular Mechanics
Maddie Stone - Gizmodo US[原文]
(SHIORI)