牧野由依が8月22日に東京・赤坂BLITZにて、デビュー10周年を記念したワンマンライブ「Yui Makino 10th Anniversary LIVE ~So Happy!!~」を開催した。
この日を迎えるまでに昨年11月より毎月1回カウントダウンライブイベント「Yui Makino Monthly Event “CountDown”」を開催し、毎月趣向を凝らしたライブを行ってきた牧野。満を持して実施されたこの日の単独公演は満員御礼となった。
開演時刻となり、幕が振り落とされるとステージに牧野が登場。彼女はデビューアルバム「天球の音楽」収録の「夏休みの宿題」でライブを開始し、「88秒フライト」「もどかしい世界の上で」とつなげた。そして「あっという間に10年が経ってしまいました。今日は私から皆さんにハッピーを届けられたらなと思います」と意気込みを語り、「碧の香り」や「ウンディーネ」などのシングル曲を中心に、次々と楽曲を届けていった。
恒例の“クラシックコーナー”では、大学時代の友人を迎えてピアノ連弾で「剣の舞」や「水族館」などクラシックナンバーが演奏される。スクリーンに映し出された、あまりに真剣すぎる彼女の表情に客席からクスクスと笑いが起こり、牧野は「なんか一瞬、笑いが起きたんですけど……なんで?」とコメント。場内が大爆笑に包まれる一幕もあった。
クラシックコーナーが終わると、牧野は最新シングル「きみの選ぶみち」の表題曲をしっとりとピアノ弾き語りで披露。そして10月7日に旅をテーマにした4枚目のオリジナルアルバム(タイトル未定)をリリースすることをアナウンスし、その中から新曲「ワールドツアー」をお披露目した。ライブ本編は「囁きは"Crescendo"」「お願いジュンブライト」「ふわふわ♪」を経て、「Cluster」で幕引きとなった。
アンコールでは初挑戦したミュージカル「うたかふぇ」で歌唱した「わたしのオモチャ箱」、新曲「星に願うなら」が披露された。牧野は改めて10年間を振り返り「デビューするときは『歌ってどうやって歌うんだろう?』って迷ったこともありました。楽しいことばかりではなかったけど、ここまで導いてくれた多くのスタッフや楽曲たちに感謝しています。ここで終わりではないので、ちょっとずつでもお返しができるように、また多くのファンの皆さんにも『牧野を応援してよかった』って思ってもらえるようにこれからもがんばります」と感謝を伝えた。ダブルアンコールで彼女はデビュー前のオーディションにて弾き語りで歌った曲「オムナマグニ」をトイピアノで演奏し、デビュー曲「アムリタ」も歌唱。大きな声援の中ステージを降りようとしたところで、高校時代の恩師が花束を持ってサプライズ登場し、牧野は大粒の涙を流した。最後に彼女はファンに感謝の言葉を述べ、10周年記念ワンマンライブの幕を下ろした。
また牧野は、この日のライブで11月23日に東京・恵比寿ザ・ガーデンホールにて単独公演を行うことを発表。このライブの詳細は後日発表される。
01. 夏休みの宿題
02. 88秒フライト
03. もどかしい世界の上で
04. 碧の香り
05. 春待ち風
06. たったひとつ
07. ウンディーネ
<クラシックコーナー>
13. きみの選ぶみち
2015年11月23日(月・祝)恵比寿ザ・ガーデンホール