米アイダホに住むダグさんは、夏の休みを満喫して帰宅した際、自宅が招かれざる訪問客によって荒らされていることに気がついた。居間には大きなうんち。寝室にはチョコレートやペプシを飲み食いした痕跡。これは5月くらいから家のデッキなどにもやってきていた、母グマと子グマ2頭の仕業だった。
「掃除するのに2時間かかってしまったよ」と、自宅をようやく元通りにした時、再びクマがやってきた。しかし、しっかりと錠をかけられた扉のために中に入れないクマたち。すると、2頭は猫用の小さな入り口から侵入を試みる。タグさんはそんなクマが顔をのぞき込んだ時に写真を撮ったが、そこにはキョトンとした、悪びれない、かわいげを感じさせるクマの顔が写っていた。この写真は米放送局ABCや米通信社UPIなどで取り上げられ、ダグさんに起きた出来事を報道。ネットでも「この表情はどうだ、まるでキリストのようじゃないか」「まったく昔話に出てきそうな話と写真だ」「面白い。素晴らしい写真を撮ったね」と評判となった。
ダグさんによれば、クマはすぐに退散していき、ダグさん自身もクマとうまく共生できればと、州の担当局と綿密なやり取りを行いながら対処するとのこと。「写真のお陰でものすごく注目されてしまったけれど、危害は加えたくないですし、クマがもっとよい別の場所に行ってくれることを祈っています」と語っているそうだ。