自然のなかに鏡を置くと、こうなるのね。
鏡を使ったこちらのアート作品、手掛けたのはイラン人アーティストのShirin Abedinirad氏。これまでも鏡を使用したアートを幾つか発表しています。
今回の作品タイトルは、Mirrored Ziggurat(ミラード・ジッグラト)。製作にあたってインスパイアされたというジッグラトは、古代メソポタミアにおける一般的な神殿で、人間と神の世界を近づけようと建造されたといわれています。
同氏は作品について「人間と自然、そして古代の歴史と今日の世界をつなごうとする階段のイメージで、このアートそのものが映し出す世界は多様的でもあります。」とコメント。
たしかにアングルによって地面と背景がシームレスに見えたり、青空がスライスされているように見えたり、芝生が均等なボーダーラインになっていたり...写真上でも様々な光景が見られます。さらにオブジェクトの両側で対照的に共存している、光と陰。通常なら陰しか見えないはずなので、これは鏡を使った(しかも屋外に置かれた)アート作品ならでは。
同氏によると、「7つの階段は7つの天国、Seven Heavens(セブン・ヘブンズ)を表しています。私にとって、鏡は明るい光を生み出すもの。ペルシャ文化では神秘的で重要なコンセプトで、目の錯覚をもたらすので楽園の要素が高まると考えています。」とのこと。
現在、シドニーで行なわれているアートフェスティバルUnderbelly Arts Festivalにて実物公開中だそうです。
source: MY MODERN MET via Colossal
(Rina Fukazu)