平坂読氏の大人気ライトノベル『僕は友達が少ない』(KADOKAWA/メディアファクトリー)の最新刊となる11巻が、明日25日に発売となる。およそ1年ぶりの単行本となる同作だが、「打ち切りなのか?」と、ファンは大騒ぎだ。
『はがない』でお馴染みの『僕は友達が少ない』。“残念系青春ラブコメディ”と銘打たれた同作は、残念な連中が日夜友達作りに励むべく、ギャルゲーや演劇など空回りな活動を続ける“隣人部”の物語だ。主人公・羽瀬川小鷹を中心に、恋模様、友達作り、バタバタコメディなどを描き、2010年度「このライトノベルがすごい!」では23位にランクイン、翌2011年度は堂々の2位に輝いた。またTVアニメ、実写映画、ゲームなど、さまざまなメディア展開が行われ、多くのファンを有している。
そんな『僕は友達が少ない』は、現在10巻(スピンオフ的作品『CONNECT』を含めると11冊)まで発売されており、いよいよ待望の11巻が発売となるのだが、その内容にファンは困惑している。というのも、10巻はクリスマス会を中心に描かれており、最後に“しんのおとこ”を目指す楠幸村(女性)が、主人公・羽瀬川小鷹に告白、羽瀬川は「え、あ、はい」と返事をし終えている。しかし、11巻では物語が卒業式に飛んでいるのだ……。
やや強引にも思えるような飛び方にファンは、「打ち切りじゃね?」「打ち切りというか、ぶん投げ」など、驚きを隠せない様子。また、「ラノベなんて、所詮こんなもんだよ」「纏められないなら、最初から書くなよ!」と、投げやりになるファンも見られる。
ただ平坂氏は、10巻の「あとがき」で「次巻は一冊まるごとエピローグ。正しさに背を向けたまま、最後まで突っ走ろうと思います」と綴っている。“エピローグ”、つまり“最終章”を明言(?)しており、決して打ち切りではないように思うが……。果たして明日発売の『僕は友達が少ない』は、綺麗に完結しているのか!? 友達が多い人も少ない人も、注目せずにはいられない。