8月21日(金)から9月6日(日)まで、新宿駅周辺を舞台に『新宿クリエイターズフェスタ』が開催されています。サンドアートのゴジラ、『レゴ』で作られたパックマンなどの注目作品はもうご存知の方も少なくないのではないでしょうか?
作品の中にはイベント期間中に展示される作品もあるのですが、前半で展示されている作品を観賞してきたので、その内容をご紹介いたします。
●地下通路の壁から恐竜!? リアリティとキャッチーが満載の3Dアート
新宿地下通路の“新宿サブナード”には多くの3Dアートが点在しています。中でも趙燁(ちょうひかる)さんの作品は、サブナードのレンガ調の壁から本当に恐竜が飛び出してきそうな写実的な作品。趙さんは、現在テレビなどでも活躍中の現役美大生なのだとか。
描かれる恐竜の肌の質感や表情はリアリティたっぷり。ついつい見入ってしまいます。
また、永井 秀幸さんの作品は折り曲げられた画用紙から指が浮いて出てきているような奇妙な感覚を与えます。どちらの作品も撮影OKとのことなので、この場所を通ったら作品と記念撮影してみてはいかがでしょうか?
作品名:アドベンチャーはすぐそこに制作者:趙燁
場所:西武新宿ペペ前通路(新宿サブナード)
作品名:謎の絵描き師
制作者:永井秀幸
場所:新宿サブナード(西武新宿ペペ前通路(新宿サブナード一丁目の端からぺぺに向かうレンガの地下通路)
●映画『ピクセル』のゲームキャラクターが新宿を浸食!?
続いて、サブナードを抜けて新宿モアビルの辺りを歩いていると、何やら見覚えのある後ろ姿が。
こちらは何と『レゴ』で作られたドンキーコング。今にも襲いかかってきそうな形相、野生が生み出した立派な腹筋も、見事に再現されています。“CAUTION”のテープもとてもリアル。また、歩道の街路樹と妙にとけこんでいます。
ギャラガのキャラクターも発見。ちなみに「ギャラガ」は、宇宙(ギャラクシー)と蛾(ガ)を合わせた造語なのだとか。木の幹に停まったかのようなギャラガは、確かに宇宙からきたの“虫”ような印象を感じさせます。
更に進んでいくと、『レゴ』作品で一番大きな作品、高さ3メートル台の“パックマン”が登場。
あんぐりと開いた口をのぞいてみると……全て『レゴ』で緻密に組み立てられていることがよくわかります。
実はこれらの作品は、映画『ピクセル』で登場するゲームキャラクター達を、日本人初の“レゴ認定プロビルダー”である三井淳平さんが制作したもの。まさに劇中の世界観を体感できる作品となっています。映画の公開も楽しみですが、まずはこちらで、現実世界に降臨したキャラクター達に会いにきてみてはいかがでしょうか。
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レトロなゲームキャラvs元オタクの最強ゲーマー 映画『ピクセル』の登場キャラをいくつ知ってる?
http://getnews.jp/archives/936472[リンク]ちなみにこちらは、映画『ピクセル』とは関係ないのですが、“ドット絵・ピクセル”をテーマにした作品。世界的に有名な古代ギリシャ彫像“ラオコーン像”をあえて平面的な“ピクセルアート”として再現しています。
こちらも近くでみるとただの木片の集合体で作られており、木片の色の違いが陰影を生み出しているようです。
様々なメディアが発達した現代において、我々にとってのリアリティとは身体的体験なのか、視覚的認識なのかという疑問を、ピクセルアート(ドット絵)によって作られた彫刻を制作することで追求している。古代の都市と現代の都市の時代を超えて見せる繋がりを表現している。(新宿クリエイターズフェスタ公式サイトより)
デフォルメした表現を遠くから眺めることによって、奥行きや立体を感じることができます。
この他にも、ヘルメスの全身像、ダビデの胸像なども展示されています。視覚から訴えかけられるような、“ピクセル”によって生まれた現代アートも要チェックです。
作品名:パックマン、ドンキーコング制作者:三井淳平
場所:新宿モア4番街
作品名:単眼的風景
制作者:鈴木 一太郎
場所:新宿野村ビル、新宿NSビル
●ゴジラにバルーンアート……巨大アートの迫力がすごすぎ!!
さて、お待ちかねの砂のゴジラ像は新宿駅西口からまっすぐ歩いた新宿中央公園水の広場に登場。50トンもの砂で作られている迫力のある彫刻は、まるで新宿のオフィスビルや公園の自然を守護する“狛犬”のよう。
360度ぐるりと楽しめるのも彫像ならでは。またミニラなど、側面、背面あわせて10体以上のゴジラの“仲間”たちも彫られているのだそう。さらに夜になると、神秘的なライトアップもあるので、日中だけでなく夜間もゴジラの像を楽しむことができそうです。
オフィスビル内には巨大なバルーンアートが展示されています。椿昇さんの作品は、高さ7メートルもある力作。椿さんは、全長50メートルの“バッタ”のバルーンアートを制作したことでも話題のある現代アーティストで、荘厳な色使いの止り木と巨大な“鳥”の像が異様な存在感をみせています。
つづいてこちらも、新宿ファーストウエストに現れた巨大な鳥のバルーンアート。こちらは、新宿を「宇宙に一番近い都市」と表現する世界的CGアーティスト河口洋一郎さんの作品。奇怪な色使いの鳥が“未知”そのものを表現しているよう。
天井のストライプと相まって、“迫力”だけでなく狂気すらも感じさせるようなダイナミックな作品です。
作品名:ゴジラ制作者:保坂 俊彦
場所:新宿中央公園水の広場
作品名:鸚鵡図
制作者:椿昇
場所:住友不動産新宿グランドタワー
作品名:巨大宇宙鳥/Bircco
制作者:河口 洋一郎
場所:新宿ファーストウエスト1F
一見せわしないイメージの新宿の街ですが、無料で世界的なアーティストの作品が堪能できるのも今回のイベントならでは。このほかにもまだまだ新宿の随所に作品がちりばめられています。期間中に、お気に入りの作品を見つけに新宿の道を探索してみてはいかがでしょうか?
●スタンプラリーをあつめればゴジラの限定グッズをもれなくゲット!
さらに、新宿クリエイターズフェスタでは、大人も子供も楽しめるゴジラの限定グッズをもらえるスタンプラリーを開催中。スタンプラリーの場所はこちら。
スタンプラリー参加方法1.アプリ『mate』をダウンロード
2.Bluetoothを“オン”し、スタンプラリーの場所に行き、ステッカーを集める。
3.4つ全部揃えたら、ヒルトピアアートスクエアの受付に行き、スタッフにステッカーの画面を見せる。(4カ所目をヒルトピアアートスクエアにするのがベスト)
見事ステッカーを集めると、2016年に公開予定とされているゴジラの新作のクリアファイルをゲットできます。新宿“ゴジラスポット”を巡るだけでも、町中に現れたゴジラの作品を堪能できるスタンプラリー。最後の夏の思い出に、こちらもぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
●公式サイト
新宿クリエイターズフェスタ
http://www.scf-web.net/