【ソウル時事】韓国と北朝鮮による南北高官会談は24日も南北軍事境界線上にある板門店で行われ、25日未明まで続けられた。韓国大統領府関係者によると、会談で合意が成立し、間もなく共同合意文が発表される。極度に高まった南北の緊張は緩和に向かう見通しになった。
4日の地雷爆発事件を受け、韓国軍は、拡声器による宣伝放送を11年ぶりに再開し、現在も実施中。2011年の金正日総書記死去を受け体制を受け継いだ金正恩第1書記にとっては初めて突き付けられた拡声器の洗礼で、体制の虚構を揺るがしかねない危機感から反発は激しい。会談で中止を強く要求したもようだ。
韓国の朴槿恵大統領は24日、会談に関し「南北高官が合意のために話し合いを続けている。政府は問題解決に向け最善の努力を傾けており、結果が出次第、国民に知らせる」と強調。ただ、挑発行為に対する北朝鮮の「確実な謝罪と再発防止」は譲らない強気の姿勢を示した。