Uberを時間を金で買えるようにした。しかし、もっと運賃が安くなればもっと多くの人がUberを使うようになる。そこで彼らは、少し安く少し不便で節約時間も少ない方法をテストしている。最近私は、サンフランシスコでUberPoolの新しいサービスを発見し、Uberもこの “Smart Routes” と呼ばれるサービスをテスト中であることを正式に認めた。
Uberを直接自宅に呼ぶ代わりに、UberPoolのマップには、近くの幹線ルートがグリーンの線で表示されている。このSmart Route上のどこかで拾ってもらえば、Uberは通常のUberPool料金から1ドル以上割引く。時としてそれは乗車スポットまで何ブロックか歩くことを意味する。少々不便で少々安い。
Uberはこう言っている:
「当社はuberPOOL体験を乗客、ドライバー両方にとって効率のよいものにする新機能のテストを開始した。この実験的機能は “Smart Route” と呼ばれ、乗客にサンフランシスコ市内の特定経路に沿った位置で乗車するよう推奨することで送迎を単純化する。Smart Routesは、ドライバーパートナーが運転に費やす時間を効率化すると同時に乗客のお金と時間を節約する、現在進行中の取り組みの一環である。」
ドライバーにとって、Smart Routesは時間とガソリンの無駄になる寄り道を減らす。つまり、ドライバーは一回のUberPool運行を早く終らせ多くの料金を徴収できるので、Uberの実入りも増える。理論的に、乗客をSmart Routesのスポットまで歩かせることで、たとえ料金を安くしても最終的にUberの収益は増えることになる。
Smart Routesは、乗り合いサービスのLoupに似ている。こちらは、ドライバーが市内のバス路線のような経路を走って乗客を拾うもので、Chariotは同様のサービスを大型バンで運行する。さらには、乗客が指定位置まで歩くことで割引料金を受けられるLyftのHotSpot機能も思い出させる。UberのSmart Routesは、実質的にそうしたホットスポットを「点」ではなく、沿線上に引き延ばしたものと考えられる。
Uberがテストしている新たなオプションはSmart Routesだけではない。Uberの“Perpetual Rides”とLyftの“Triple Match”はいずれも、ドライバーがUberPoolやLyft Lineの1回の運行を完了する代わりに、空席がある限りいつでも乗客を拾えるしくみだ。Lyftはさらに、Lyft Lineで10分待てば料金を割引くサービスもテストしたことがある。
Uberは最近“Suggested Pickup Points”のテストも開始した。これは以前私が提案した、客に乗車位置を推奨することでドライバーが早く客を拾えるようにするものだ。料金を割引く代わりに、次の交差点か道路の向こうまで歩くことで、乗客とドライバーとUberの時間を節約する。
現在Uberは、Smart Routesを少なくともサンフランシスコの2路線でテストしている。ミッション地区のバレンシア通り、15~26番街間、およびマリーナ地区のフィルモア通り、ヘイト通りベイ通り間で、ここはベイエリアのBARTサービスがカバーしていない。
もしSmart Routesが乗客に好評でドライバーにとって効率的なら、Uberは他の地域にも拡大できる。そして、Uberが安くなればなるほで、予算の減られた乗客も呼べるようになる。最近私が払った4.19ドルというUber PoolのSmart Route料金は、公共バス料金の2倍以下だ。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)