トイレの中からお尻さんこんにちはチュー。
日本の都会ではあまりネズミが家に出てくるなんてないかもしれませんが、アメリカでは日常茶飯事だったりします。しかも普通のアパートの便器の中からこんにちはってこともぜんぜんあり得ることがナショナル・ジオグラフィックのビデオで明らかになりました。
オレゴン州ポートランドの駆除会社によると1年につき10回から15回は便器から出てくるネズミの処理の仕事があるそうです。ポートランドでこれなら、ネズミやゴキブリで有名なニューヨーク市なんかはもっとたくさんのトイレがネズミーランドになっているということですね。
どうやって便器から登場するのさ?という素朴な疑問をやり過ぎなくらいわかりやすく解説しているのがこちらのナショナル・ジオグラフィックのビデオです。
ネズミって実はすごい泳ぐのが得意なんですね。たしかに、人類が船を作り始めたころからネズミは船にもぐり込んでいたわけで、それに比べるとトイレなんてどうってことないのかもしれません。足のつかない深い深い水に入ってしまっても、後ろ足を巧みに使ってなんと3日間は直立姿勢で浮き上がってられるそうです。また必要であれば3分くらいは息を止めることもできるそうです。
パイプが狭くっても問題ありません。ネズミの肋骨というのは背骨の部分でちょっとしたちょうつがい状になっていて、通り道が狭ければ肋骨の間隔を縮めることができるんですね。頭さえ通ることができれば、身体全部が通れるようになっています。
もちろん排水パイプはぐにゃぐにゃと複雑になっていますが、それも問題じゃありません。というか、迷路はネズミの得意分野ですよね。
知れば知るほど便座に座るのが怖くなりますが、彼らの能力の高さは見上げたものですね...。
source: National Geographic
Kiona Smith-Strickland - Gizmodo US[原文]
(塚本 紺)