【ワシントン時事】米国家安全保障会議(NSC)のプライス報道官は25日、ライス大統領補佐官(国家安全保障担当)が28〜29日の日程で中国を訪問すると発表した。習近平国家主席の9月訪米に向け、楊潔※(※=竹カンムリに褫のツクリ)国務委員ら中国政府高官と会談する。
報道官は声明で「(ライス氏は)米国がより生産的な米中関係の構築に関与していることを明確に示し、両国が意見を異にする課題に関しても協議する」と述べた。中国による南シナ海進出や中国発の世界的な株安の連鎖などが議題になるとみられる。
習主席は9月の国連総会に出席し、その前後にホワイトハウスを国賓として訪問する日程を調整している。米中首脳会談は昨年11月のオバマ大統領の訪中以来となる。
両首脳は会談で、北朝鮮核開発への対応やサイバー問題、気候変動などについて突っ込んだやりとりをする見通し。米中関係の中に「戦後70年」をどう位置付けていくのかも焦点となる。