米メリーランド州立刑務所の中に、ドローンでポルノやドラッグなどを運び込む計画を立てたとして、メリーランド州警察が二人の男を逮捕しドローンなどを押収しました。
ボルティモア・サン紙の報道によれば、ドローンとともに見つかったのは複数のポルノCDと、合成マリファナ、そして拳銃。かなりの量です。「脱獄しなくても、ドローンがいろいろ持ってきてくれるから檻の中で優雅な生活を送ろう」というわけですね。
容疑者たちは土曜日夜に矯正施設のWestern Correctional Institution近くの国道の脇道で、車内にいたところを見つかりました。逮捕は現在進行中の犯罪捜査の一環だったそうです。これらの品々を見つけた当局は、刑務所内の囚人に届けるためだったのではと疑いますが、その疑いは的中していました。ただし、ワシントン・ポスト紙によれば、このドローンは200gちょっとしか運べないため、一緒に見つかった拳銃は積み荷ではなかったのでは、とみています。
This is the drone that was confiscated. Contraband included K2 spice and porn CDs pic.twitter.com/F67t4EFWiB
— Alison Knezevich (@aliknez) 2015, 8月 24
押収されたドローンとK2スパイス(合成マリファナ)やポルノCDなどの写真
なお、オハイオの刑務所では今月初め、ドローンが刑務所内にドラッグを落とした後に乱闘が起きています。CNNの報道によれば、タバコ、マリファナ、そしてヘロインまでもが受刑者の手に渡ったそう。刑務官たちは状況を制御するのにペッパースプレーで対処したそうです。昨年はサウスカロライナの刑務所の近くで、携帯電話、タバコ、マリファナを乗せたドローンが墜落しています。
このようなドローン関連の逮捕は、ボルティモア州では初めてだそうですが、ドローンによって刑務所内に物が運び込まれる事例は見つかっていないだけですでに存在するのではとみられています。メリーランド公安矯正局のStephen T. Moyer長官によれば、刑務所にドローンを感知するシステムをつけるには40万ドル(約4800万円)以上かかるだろうとのことです。
Image via Maryland DPSCS
source: Maryland Department of Public Safety and Correctional Services via The Baltimore Sun and Washington Post
Bryan Lufkin - Gizmodo US[原文]
(abcxyz)