Rovio、新たに260人のリストラを予定中(企業の未来は映画に賭ける?!) | TechCrunch Japan

Angry BirdsのRovioが金銭的にピンチな状態にあるようだ。フィンランド発の同社は、2014年10月に行った110名のリストラに続き、さらに260名のリストラを断行しようとしているそうだ。2013年末の段階では800名の従業員をかかえていた。

Rovioが投入したAngry Birds 2は、公開以来1ヶ月で5000万ダウンロードを数え、チャートでも上位に位置していた中での今回の発表に、多くの人は驚きを感じているようだ。

  • アメリカ。App Storeの中でももっとも有力なマーケットのひとつ:

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  • 中国。フランチャイズ戦略がうまくいっている。:

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  • その他:

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しかし、ランキング上位につけて何百万ものダウンロード数を数えても、それだけではだめなのだ。Angry Birds 2は、既にランキングを落としつつある。Angry Birdsで採用するフリーミアムモデルも、十分な利益を産み出すにはいたっていない様子。アメリカマーケットにてAngry Birds 2はリリース後すぐに全体のランキングで42位となった。確かにこれも立派な成績ではあるが、しかしGame of War(#1)、Clash of Clans(#2)、Candy Crush Saga(#4)、あるいはCandy Crush Soda Saga(#7)の動きとは大きく異なってしまっている。これらのゲームは数ヶ月にわたってランキング上位を位置しているのだ。

結局、話題を集めないではなかったが、Angry Birds 2はRovioの企業規模を支えるには不十分な成績しかあげることができなかったということなのだろう。Rovioはフィンランドのエスポー、スウェーデンのストックホルム、ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルス、バンクーバー、上海、ソウル、そして東京にもオフィスを構える。ゲーム開発企業としては異例ともいえる規模を支えるには単なるヒットでは物足りないのだ。

振り返ってみれば、Angry BirdsはApp StoreやPlay Storeで大人気のシリーズとなった。新しいシリーズをプレイするために、数多くの人がお金を出してゲームをダウンロードしたものだった。有料の連作ゲームというのは、モバイルゲーム界に新風をもたらすものではあった。ただし現在はアプリケーション内課金はあるものの、無料で遊ぶことができるようになっている。このあたりも、当初の予定とは変わってきているのかもしれない。

なおRovioはマーチャンダイズビジネスも熱心に展開している。Angry Birds版テディーベアやノート、およびペンなどを販売している。しかしゲームの人気が当初ほどでなくなるにつけ、関連グッズの販売にも陰りがみえつつあるようだ。

今のところRovioはThe Angry Birds Movieに逆転の望みを賭けているといった状態なのかもしれない。長らくの準備期間を経て、2016年5月に公開となる予定だ。Rovioによれば、今回のリストラは全社規模となるものだが、アメリカおよびカナダの映画制作部門は対象となっていないのだとのこと。まさに映画は会社の未来と、そして存続のための資金を賭けたビッグプロジェクトとなるわけだ。

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(翻訳:Maeda, H