監督は浪人生 『第2回ドラマ甲子園』大賞受賞作品8・30放送 | ニコニコニュース

(左から)須賀健太、吉岡里帆、丸山美海さん、白洲迅、大東駿介、たんぽぽ・白鳥久美子 (C)ORICON NewS inc.
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 年1回、全国の高校生から1時間のドラマ脚本を募集し、大賞受賞者自身の演出で映像化する『ドラマ甲子園』の第2回大賞受賞作品『なんでやねん受験生』の完成披露試写会が27日、都内で開催された。

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 大賞を受賞したのは、兵庫県在住の丸山美海さん(19)。丸山さんは第1回にも応募しており、『爆音依存症!!』という作品で佳作を受賞している。現在は予備校に通う浪人生という身ながら、7月から約2ヶ月、本作の制作にかかりきりとなった。

 丸山さんは、プロの俳優や技術スタッフを従えて、初監督に挑み、「ロケ期間中もほとんど毎日泣いていたくらい、大変でしたが、それを10倍上回る楽しい経験になりました」と笑顔を見せた。自身の受験体験を題材に本作を執筆したが、受験は失敗。それでも「こんな浪人生日本に一人しかいない。日本に一人しかいない浪人生になれたことも面白い」と監督を引き受けた。「今後も創作活動を続けていきたいと思うきっかけになりました。一人前になって恩返しがしたい」と意気込み、「浪人生活中のネタも書きためています。いつか作品にしたい」と語った。

 試写会には、出演者の白洲迅、吉岡里帆、白鳥久美子(たんぽぽ)、須賀健太、大東駿介も出席。

 主人公の高校3年生の受験生を演じた白洲は「丸山監督の作品に出演できて本当によかった。『ドラマ甲子園』はすばらしい企画だと思うので、これからもずっと続いたらいいと思います」とあいさつ。同じく受験生役の吉岡は「私も関西出身で、『なんでやねん』という言葉は日常で使っているのですが、丸山監督の脚本を読んで、なんでこんな状況にいるんだろう、なんでうまくいかないんだろうと、疑問もっていた10代の頃を思い出しました。当たり前に過ぎていく日常の中で、疑問に持つことが減っていることに気付かされました。なんでやねんと思う気持ちはすごくピュアで、すてきだなと思いました」と丸山さんを讃えた。

 大東も「俳優の仕事をはじめて10年になりましたが、こんなにもいろんなことを教わるなんて。それも10代の監督に。人の思いに、人は集まるんだな、ということを改めて学びました」と大いに刺激を受けた様子。白鳥や須賀は「私を主役にした脚本を書いてほしい」とアピールも忘れていなかった。

 同ドラマは、30日午後5時より、CS放送「フジテレビTWO ドラマ・アニメ」で放送される。