大阪市で講演する河野洋平元衆院議長=27日午後
共同通信社

 河野洋平元衆院議長は27日、大阪市で講演し、戦後70年の安倍晋三首相談話について「少なくとも日中、日韓の関係改善のきっかけにはならないと言わざるを得ない」と批判した。

 河野氏は「一番大事なのは隣接する中国、韓国2国との関係をどうやってマネージするかだ」と強調。中国については「日本に対して関係改善しようという意欲があると感じるが、日本政府は(70年談話の内容を含め)それへの反応をしていない」と批判し、「そのずれで(検討されていた9月上旬の)安倍訪中がなくなった。中国は喜んで受け入れられるような状況ではないと思う」と分析してみせた。