ロシアからウィキペディアを閲覧できなくなってしまいました。
事の発端は、ロシアの田舎町Chyorny Yarで起きた些細なこと。ウィキペディア内のチャラス(大麻樹脂の一種)についてのページを見た検察官が「このページは住民に悪影響を与える。けしからん!」と言い出したのがきっかけなのだそう。
でも、チャラスが生産されるのは、インド、レバノン、パキスタンといったアジアや南米です。それにChyorny Yarが特に麻薬中毒者が多いわけでもありません。どう見てもチャラスについての記述がロシアに悪い影響を与えるように見えないんですが…。
しかしなんと、地方裁判所で検察官の訴えが通ってしまいます。さらに、ロシアの検閲機関Roskomnadzorが「チャラスのページだけでもロシアからは閲覧できないようにしろ」と要求しました。
ウィキペディアは、一部のページだけ特定の地域から見られないようになんてできません。結果的に、ロシアはウィキペディア自体を締め出して、アクセスできなくしてしまいました。えー!!
最初から分かっていてクレームをつけられた気がしないでもありませんが、ウィキペディア側は法廷で争うと言っています。さて、どうなるんでしょうか。
source: The Washington Post
(高橋ミレイ)