人気演劇ユニット・TEAM NACS(森崎博之、安田顕、戸次重幸、大泉洋、音尾琢真)が26日、東京・EX THEATER ROPPONGI で行われた第15回公演「悪童」の囲み取材に出席。TEAM NACS についての知識をほとんど持っておらず、とんちんかんな質問を繰り出す記者に、大泉は「次から出禁だから」と冗談交じりに宣告し、会場を沸かせた。
本公演を「初の東京公演」、さらには「森崎さんが東京に来るのは珍しい」と話す記者に、「君は一体何を調べてきたんだ。われわれは東京公演を何回やったかな~」と目を丸くする大泉。挙句に、これから本番を迎える東京公演の感想を求められると、「えっと、どちらの方? ちゃんと名前を調べておいてね。次から出禁だから」とスタッフに目配せし、笑いを誘う一幕があった。
この日も舌好調の大泉は、東京での活動が活発で「北海道を忘れた」と揶揄(やゆ)されると、「どこに拠点があるとか、どこに軸足を置いているかという問題ではない。われわれの舞台は地球であって、その中で若干北海道寄り、いや違うな。やっぱり北海道だな」と変わらない北海道愛をアピール。また、「初めてやったときは、(東京の)お客さんはみんなチーマーなんだ……という気持ちがあったが、今は他との違いはそんなにない」と東京だからといって気張っていないことを強調した。
TEAM NACS 3年ぶりとなる本公演は、全員が役者に専念し、“外部脚本・演出”という初の試みに挑戦しており、脚本を古沢良太、演出を俳優としても活躍するマギーが担当。とある場所に集まった幼なじみの悪童5人の物語が描かれる。
大泉は、この挑戦は「前からやりたかった」そうで、「全国公演をやらせてもらうようになってから、実力ある一流の脚本家と演出家で五人を演出してほしいというのがずっとあった」と吐露。実際に経験し、「素晴らしい」と口をそろえるメンバーだが、主に作・演出を担当している森崎は、「円滑な稽古、円滑な本番、評判も上々……非常に複雑です!」と激白。大泉は、「身内でやると親の言うことは聞けなかったりするじゃない」となだめながらも「マギーさんはわれわれを転がすのがうまい」と絶賛。二転三転する古沢の脚本にも触れ、「TEAM NACS の中でも本格的な舞台」と自信を見せた。(取材・文:鶴見菜美子)
「悪童」東京公演は9月6日まで EX THEATER ROPPONGI にて上演