大手インターネット通販サイトのAmazonは、9月中に見放題の映像配信サービス『Amazonプライム・ビデオ』を開始することを27日、発表した。同サイトの有料会員「Amazonプライム会員」向けの追加サービスで、会員へ“実質無料”で提供される。
<こちらは>Netflix日本社長「世界中のコンテンツ製作に倍額の投資」
「プライム会員」は年会費3900円(税込)で、お急ぎ便やお届け日時指定便による対象商品の無料配送、会員先行タイムセールなどの特典がある。9月から『Amazonプライム・ビデオ』もサービスに加わるため、プライム会員は追加料金無しで多様な映像作品を見放題で楽しめる。
同サービスはAndroidおよびiOSのスマートフォンやタブレット、同社が開発したFireタブレット、ゲーム機器など、さまざまなデバイスで視聴可能。サービス開始時の作品ラインナップについて、Amazonが独自に制作し今年の「ゴールデン・グローブ賞」コメディー/ミュージカル部門作品賞を受賞した『トランスペアレント』や、『モーツアルト・イン・ザ・ジャングル』、子ども向け番組『タンブルリーフ』などが発表された。そのほか、現時点で詳細は明らかになっていないが、日本の人気ドラマやバラエティー番組、映画などを提供していく予定としている。
2012年2月にアメリカでスタートした同サービスは、イギリス、ドイツ、オーストラリアと地域を拡大し、日本に上陸。時を同じく、9月からは世界最大規模の定額制映像配信サービス『Netflix』が、『テラスハウス』の新シーズンや桐谷美玲主演ドラマ『アンダーウェア』など、日本オリジナルコンテンツも引っさげてスタートする。先行するHuluやdTVも交え、競争が激化する映像配信市場に注目が集まる。