米Facebook傘下のInstagramは8月27日(現地時間)、写真共有サービス「Instagram」で、従来の正方形フォーマットに加え、「横長」「縦長」の写真・動画投稿に対応したと発表した。「正方形スタイルが今後も主軸」としつつ、集合写真や動画などに多く利用されている現状もあり、幅広いユーザーニーズに対応する。
これまでは正方形のみだったが、縦横どちらかのサイズを基準にリサイズする「縦長」「横長」フォーマットを追加した。ユーザーページでは中央部分のみを正方形に表示し、タイル状のデザインはそのままだ。
Instagramはサービス開始時から正方形の写真に限定し、スマートフォンアプリによる正方形写真の流行をけん引してきた。だが現在は、下から見上げた建築物、グループで撮影した集合写真など、投稿される写真の5枚に1枚が上下左右に余白がある状態でシェアされているという。
特に動画は縦長、横長で撮影することが多く、正方形では投稿しにくいという声もあった。ニーズに応えることでユーザーの利便性を向上し、クリエイティビティの幅を広げる狙いだ。
担当者は「これからも正方形のスタイルがInstagramの主軸であることは変わらないが、他サイズ対応の要望が多かったのも事実。一層幅広いシーンで活用してもらいたい」と話す。
合わせて、写真と動画で別だったフィルタのラインアップを統廃合し、全40種に統一する。写真のみだったフィルタ強弱の調整機能が動画でも可能になった。
Instagramは月間アクティブユーザーが全世界3億人を突破(2014年12月時点)。日本のユーザーも1年で2倍以上に増加(3月時点)している。