11億円も出せるかどうかはさておき、夢のような非現実的な金額が、現実世界ではどのような物件に化けるのかは気になります。
昔デンマークの海上要塞だった島は、今なら11億円弱で買えます。しかも、レストランにホテルもついてお買い得。要塞を自分専用のヨットクラブに改装するなんてこれ以上ない贅沢…というか、変わり者ですよね。この海上要塞として使われていたFlakfortetは、コペンハーゲンからたったの3.5マイル(約5.6Km)の距離なので、船に乗ったらあっという間に着きます。
「島は魅力的だけど、海派じゃないんだよね」という人もいるかもしれません。他にも世界中から選りすぐりの11億円の物件を集めましたので、まとめてどうぞ。
“いくつか”なんてざっくり過ぎると思うなかれ、11億円で買える村はひとつやふたつではありません。ここ最近の経済危機のために、スペイン中部のさびれた村や町が、数え切れないほど売りに出されているのです。この辺りは、今ではヨーロッパで最も人の住んでいない地域になっており、スペインではあまりにも多くの村が売りに出されるので、村専用の不動産まで現れるほど。村ひとつが大体2,300万円弱なので、11億円だと40くらいは買える計算になります。
映画スターの気分が味わいたいなら、ジェイソン・ステイサムの家がちょうど11億円です。ハリウッドヒルズに建ち、ベッドルームは6つあります。その前のオーナーはベン・スティラーなので、まさにハリウッド俳優ハウス。当然プールもついてます。
サンフランシスコには、リーバイ・ストラウス一家が昔住んでいた家もあります。6つのベッドルーム、4台分のガレージ、エレベーター付きのジョージア様式のお屋敷です。最近11億円よりほんの少しお安くなりました。ジーンズ好きにはたまらない物件ではないかと。
日本ではあまり知られていないかもしれませんが、アメリカで人気の擬似法廷番組「ジャッジ・ジュディス」の判事ジュディス・シェインドリンのマンハッタンのアパートも売り出し中。ベッドルームは3つ、ジャグジーからはセントラルパークやプラザホテルが一望できて、セレブ気分が満喫できそう。
「野望は石油王」という人にうってつけの物件がニューメキシコ州にありました。油井(写真のポンプのようなもの)が23個あり、200〜900万バレル以上の石油と、未開発の大きな石油ガスが埋蔵されているとのこと。掘ったら石油が出る土地を買うということはつまり、11億円以上の価値になる可能性ありです。
パリでは芸術の都らしく画家の家が買えます。バルテュスは、ひっそりとしたこの中庭で何年も絵を描いて暮らしていたので、きっとアートのエネルギーに満ち溢れた空間に違いありません。少々変わった作風なので、そういう空気も流れているかもしれませんが、それもまた人によっては付加価値になりますよね。
Adam Clark Estes - Gizmodo US[原文]
(的野裕子)