韓国サムスンは27日(現地時間)、米国市場において独自モバイル決済サービス「Samsung Pay」のベータ版の提供を開始しました。
既に今月20日よりお膝元である韓国市場において正式にサービスインを迎えたSamsung Payでしたが(過去記事)、今回9月28日より開始される米国市場でのサービスインに先駆けて、一部のユーザーに対してベータ版の提供が開始されることなりました。
ベータ版を利用するにはサムスンの公式Webサイトを通じて、ベータ版提供プログラムへの参加を申請する必要があります。プログラムの対象となるのは「Galaxy S6」、「Galaxy S6 edge」、「Galaxy S6 edge+」および「Galaxy Note5」の4モデルのユーザーに限定されるほか、サムスンのアカウントとクレジットカード情報が必要とされる模様です。
「Samsung Pay」をサポートするキャリアと銀行およびカード会社
なお、Phone Arenaによると、既に最初の1週間が経過した時点で、韓国市場におけるSamsung Payに登録されたクレジットカードの枚数は8万枚を超えたとのこと。
一見少ないようにも思えますが、前述の4機種でしか利用できないという点を考慮すると、スタートダッシュとしてはなかなか悪くないようにも思われます。
一方で、米グーグルの独自モバイル決済サービス「Android Pay」も近日中にサービスインを迎える見通しですが、Samsung Payは潜在的なユーザーの母数という点で「Apple Pay」およびAndroid Payに大きく水をあけられることになりそうです。
サービスの普及を狙うのであれば、“ハイエンドモデルに限定されない幅広い対応機種の追加” が急務といったところでしょうか。
[Samsung via Phone Arena]