国内最大の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、傘下にある関西地方の有力団体など少なくとも十数団体が脱退し、近く新たな組織を結成するとみられることが27日、捜査関係者への取材で分かった。警察当局は分裂により抗争などの混乱が起きないか警戒を強めている。

 警察庁によると、山口組は2014年末時点で、山形、広島、沖縄を除く44都道府県に進出。構成員は約1万300人で、準構成員らを含めると約2万3400人。全国の暴力団関係者の約43%を占める。

 27日午前から総本部に山口組幹部らが集まっているのを警察当局が確認。今後の対応を協議していた可能性がある。