世の中には「思春期に読んでおくべき」という小説があります。「多感な時期に読んだ方が登場人物の心情がよく分かる」「思春期に読んだ方が感動が大きい」なんていわれたりするわけですが……。今回は、この「思春期に読むべき小説」について聞きました。
読者431人に「あなたは、どんな小説を思春期に読んでおくべきだと思いますか? あなたがそう思う小説のタイトルを挙げてください」というアンケートを行ったところ、184人から回答があり、結果は下のようになりました。
■思春期に読んでおくべき! な小説Top5
大変に表が割れましたが、1位は夏目漱石の代表作『こころ』でした。恋愛と友情について苦悩する姿を通して近代人のエゴを描いた作品です。2位は『人間失格』。今でも人気のある太宰治の名作ですね。完結作としては太宰治最後の小説です。
3位は『赤毛のアン』。主人公アンの少女時代、成長していく姿を描いています。女性に人気のある作品です。第4位は『走れメロス』。これまた太宰作品ですが、教科書に掲載されていることが多いので、それで読んだという人もいらっしゃるのではないでしょか。同4位には『ライ麦畑でつかまえて』。落ちこぼれの主人公の心情が活写されていて読者の心を打つ作品です。
それぞれの作品を支持した回答者に「なぜその小説を思春期に読むべきと思うのか」を聞きました。回答をご紹介します。
●『こころ』は思春期に読むべき!
●『人間失格』は思春期に読むべき!
●『赤毛のアン』は思春期に読むべき!
●『走れメロス』は思春期に読むべき!
●『ライ麦畑でつかまえて』は思春期に読むべき!
他にも下のような小説が挙がりました。
●『カラマーゾフの兄弟』フョードル・ドストエフスキー
●『ノルウェイの森』村上春樹
●『車輪の下』ヘルマン・ヘッセ
●『モモ』ミヒャエル・エンデ
●『よだかの星』宮沢賢治
●『夜のピクニック』恩田陸
●『風の歌を聴け』村上春樹
●『竜馬がゆく』司馬遼太郎
いかがだったでしょうか。主人公が思春期の人間だったりする小説では、読者が同年代の方が主人公の気持ちに入り込みやすいかもしれませんね。あなたは、「思春期に読むべき小説」というと、どんなタイトルを挙げますか?
※マイナビスチューデント調べ。(2015年5月にWebアンケート。有効回答数431件。19歳〜78歳の社会人男女)
(高橋モータース@dcp)