日経平均終値は561円高、200日線回復し堅調に推移 | ニコニコニュース

 28日の日経平均株価は前日比561円88銭高の1万9136円32銭と3日続伸。朝方から米株高と円安進行を支えに買い先行の展開となり、寄り付き直後に節目の1万9000円を突破した。同値付近を通過する200日移動平均線を抜けたことで値が軽くなり、午後2時前には上げ幅を618円まで拡大。その後はやや利益確定売りが出るも大崩れすることはなく、引けにかけて再び強含んだ。

 個別では、リニア中央新幹線の着工本格化で思惑買いが広がった郷鉄工所 <6397> 、ケー・エフ・シー <3420> 、日本コンベヤ <6375> や、シャープ <6753> が液晶事業の売却を検討しているとの報道が材料視されたジャパンディスプレイ(JDI) <6740> が上昇。中国国有企業への出資前倒しで利益上ブレの見通し報じられた伊藤忠商事 <8001> や、米DVLABS社と業務提携を結んだアクロディア <3823> も買われた。

 半面、原油価格の反発で燃油コスト上昇が意識されたANAホールディングス <9202> や日本航空(JAL) <9201> 、大手証券が投資判断と目標株価を引き下げた大塚商会 <4768> が下落。前日に急騰した反動売りが優勢となったウインテスト <6721> も売られた。

 業種別では、非鉄金属、鉄鋼、鉱業などが上昇。一方、空運は33業種内で唯一下落した。(編集担当:松浦直角)