かなりいろんなことが判明してきたぞ!
いよいよ来月のアップルの発表会をめぐる詳細も明らかにされました。すでに新しいiPhoneがリリースされるであろうことは、ほぼ確実視されていますけど、もっとも気になるのは、あの大型iPadのアナウンスが本当に行なわれるのかどうか……。
振りかえれば、アップルの故スティーブ・ジョブズCEOは、最初にリリースされたiPadのサイズに強いこだわりを示していましたよね。ジョブズCEOがアップルのトップとして健在であれば、小型サイズの「iPad mini」は発売されないままだったかも~。でも、大きくサイズアップしたiPadならばどうでしょうか?
大型モデルのiPadが長く待ち望まれてきたことには、それなりの理由もあるようです。もしや現在でもジョブズ氏がアップルを率いていれば、もっと早く大型iPadが世に出されていただなんて展開もあったのでしょうか。ついに正式リリースが目前に迫ったとも噂される「iPad Pro」について、これまでにわかってきているリークをおさらいしておきましょう。
大型iPadをめぐる噂が飛び出し始めたころは、メガサイズのiPadということで「iPad Mega」なんてネーミングを耳にしたこともありました。ただ、ちょっとそれはダサい響きなので、これまで一貫してiPad Proという名称に落ち着いてきたようにも思えます。MacBookにも、より高性能な「MacBook Pro」が用意されてきましたからね。
ところが、アップルが「iPhone 6 」と「iPhone 6 Plus」をリリースしたころから、もしや普通サイズのiPadよりも大きいモデルは「iPad Air Plus」とよばれるのでは? そんな憶測も流れてきたようですよ。まぁ、もっとシンプルに「iPad Plus」もアリでしょうか。個人的にはiPad Proが、もっともしっくりくるように感じていますけど……。
iPad Proなる新モデルは、とにかくビッグスクリーンを特徴とするはずです。クリエイターやプレゼンテーションに最適なサイズ。ただし、肝心のディスプレイのサイズをめぐっては、いまだにリーク情報もまちまちですね。
どうやら噂は、13インチのMacBook Proと同サイズか、12インチのMacBookと同サイズか、この中間で割れているみたいです。約2年前にiPad Proの噂が出はじめたころは、12.9インチのディスプレイを搭載するというリークでもちきりでした。
ところが、最近では12.2インチサイズを示唆するリークが増えてきていますよ。BloombergやWall Street Journal(WSJ)などは、いまでも12.9インチサイズが有力という姿勢のようですけどね。
ディスプレイサイズこそハッキリとしませんが、そのほかのスペックは、噂のうえでは決まりつつもあるみたいです。例えば、iPad Pro本体の厚みは、まるでiPad Airのような極薄アルミニウムシャーシを採用するため、7.2mmという薄さを実現するなんてリークが出ていますよ。iPhone 6 Plusは、7.1mmという厚みですから、この噂が本当であればスゴいですよね~。
iPad Proのインターフェース周りは、現行のiPad AirやiPad miniと似たようなものになるそうです。カメラの位置、電源や音量ボタンの配置、Lightningポートの場所は変わらないのでしょう。ただし、スピーカーは底面左右にも本体上部左右にも装備して、計4個の迫力ある音響効果を実現するというリークが流れていますよ。また、ウォール・ストリート・ジャーナルは、iPad ProにはUSB 3.0ポートが側面に搭載され、各種周辺機器の利用が可能になると伝えたこともあります。
そのほかの内部の細かいスペックは、現行の「iPad Air 2」や噂の「iPhone 6s」と同じようなものになる可能性が高いでしょうか。Wi-Fiは802.11acにも対応し、LTEモデルも選べるはずです。2GBのRAMを装備し、Touch IDやFaceTimeカメラも備わることでしょう。NFCチップまで搭載してくるかどうかは定かではありませんけどね。
もっとも気になるスペックは、どのCPUが採用されるかでしょうか。妥当なところでは、iPhone 6sと同じA9チップの搭載が噂されています。より高速かつ省電力性能のA9チップでリリースされるiPad Pro。とっても楽しみですよね……。
さて、iPad Proの仕様で大いに注目されているのは、オプションのスタイラスが用意されるかどうかというポイントです。KGI SecuritiesアナリストのMing-Chi Kuo氏は、Bluetoothのスタイラスが、あの感圧タッチの「ForceTouch」に対応してリリースされるとリークしています! まるでWacomのペンタブレットのような完成度のiPadが誕生するのかもしれませんよ。
思えば、ジョブズCEOは、スタイラスではなく、指で操作する直感的なインターフェースこそベストだという意見を前面に出していました。でも、実はアップルは、すでにスタイラス関連の特許を複数取得しているんです。ForceTouchとスタイラスの組み合わせで生まれるiPad Proの創造性は、大いに魅力的なものになりそうですけど、いかがでしょうか?
iPad Proなる大型モデルをめぐる噂は、これまで何年もささやかれ続けてきました。とはいえ、アップルが「iOS 9」のアナウンスを行なってから、より現実味を帯びたものになったことは否定できないでしょうね。
iOS 9から可能になる、マルチタスクの「SplitView」は、ビッグサイズのiPad Proでこそ威力を発揮することでしょう。ちなみにiOS 9には、より大きなサイズのキーボードをサポートするコードも含まれているそうです。これって、つまりiPad Proの登場は、ほぼ確実ということ?
iPad Proの大画面で楽しむマルチメディアは迫力抜群でしょう。でも、本格的なマルチタスクが実現すれば、さらに多くのビジネスユーザーを魅了することもできるでしょうね。Windowsを使うマイクロソフトの「Surface」ユーザーに乗り換えを促す要素となるかも~。
これはもっとも難しい予測となります。そもそも確たる情報は一切リークされていませんからね。ただ、これまでにアップルがサイズアップした製品へ適用した価格設定のルールをフォローすると、最小構成のWi-Fiモデルの価格は600ドルになるのではないかと。同じ構成のiPad Air 2より100ドルアップと予想してみましたよ。
一方、同様のルールを適用すれば、最小構成のLTEモデルの価格は730ドルになると思われます。もっとも容量の大きなストレージかつLTEモデルの最高スペックになると、930ドルの価格設定になるでしょうか。スタイラスはオプションで、別料金となるのかもしれませんけどね……。
来月にアップルが開催される発表会で、新しいiPhoneと同時にiPad Proもリリースされることはあるのでしょうか? その可能性はゼロではないでしょうけど、実はiPad Proは、今秋以降にアップデートされる「iOS 9.1」の隠れた新機能をサポートして発売されるとのリークが存在しているんです。つまり、年内に発売される可能性はあっても、いきなり来月登場する見込みは小さい?
なにはともあれ、もっともユーザーが期待しているのは、これまで噂ばかりになって、決して正式にはリリースされることのなかったiPad Proが、ついに本当に姿を現わすことでしょう。さてさて、真相はいかに~。
Adam Clark Estes - Gizmodo US[原文]
(湯木進悟)