米マイクロソフトは28日(日本時間)、日本およびオーストラリアにおいても同社の提供するバーチャルアシスタントシステム「Cortana」の利用が可能になったことを、公式Webサイトを通じて発表しました。
マイクロソフトによると、「Windows Insider Program」の参加者の中でも「Fast Ring」を選択しているユーザーに対して、「Windows Insider Preview」の最新ビルド(Build 10532)の提供がWindows Update経由で開始され、新たに日本およびオーストラリアにおいてもCortanaの利用が可能になったとのことです。
ただし、“日本語版のCortana” はまだ開発途中の未完成版であり、利用できる機能も限定的なものとなっているほか、その音声も正式なものとは異なっていることが明らかにされており、マイクロソフトはよりCortanaを “成長” させるために、Windows Insider Program参加者からの積極的なフィードバックを求めています。
なお今回、現時点でCortanaが実行できるタスクの一例も紹介されました。
スケジュール
カレンダーに予定を入力しておくことで、Cortanaが今日一日の予定や次のミーティングの内容を表示してくれるほか、「今日の予定は?」などとCortanaに質問することで、それらの情報を能動的に表示させることも可能です。
リマインダー
Cortanaを介してリマインダーを設定することが可能になりました。また、Cortanaに予め依頼しておくことにより、「People」アプリに登録されている連絡先にメールを送信する際に、設定しておいた内容を自動的に通知してくれるようになるとのこと。
雑談
実装されている会話パターンは少ないようですが、iOSにおける「Siri」のように様々な話題について雑談することができるようになったようです。
先月下旬には、数ヶ月以内にも日本語版のCortanaの提供が開始される予定であることが公式に告知されていましたが(過去記事)、早くも予告通りにCortanaが日本の地を踏むこととなりました。
また今回、「Windows 10」向けのCortanaと並行して「Windows 10 Mobile」および “iOS向けのCortana” の開発も進められていることも明言されましたが、残念ながらその具体的な提供時期については言及されていません。
なお、先日にはAndroid OS向けのCortanaアプリもパブリックベータ版の提供も開始されており(過去記事)、順調にCortanaはその “生息域” を拡大させつつあるようです。
[Microsoft via エルミタージュ秋葉原]