多分、あなたが知らないバック・トゥ・ザ・フューチャーの9つのこと


正しい道を選んでこその名作誕生なんですね。

バック・トゥ・ザ・フューチャーといえば30年間も愛され続けている名作の一つ。そんな映画が、いくつもの困難を乗り越えられていなかったら、もしかしたら80年代に製作された、箸にも棒にもかからない映画になっていたかもしれないんです。

そんなバック・トゥ・ザ・フューチャーの多分、あなたの知らない9つの裏話をCineFixが明かしています。


その1


マーティ役はマイケル・J・フォックスじゃなかったかもしれなかったんです。撮影開始当初にキャスティングされていたのはパルプフィクションに出演していたエリック・ストルツでした。実際に5週間も撮影をしていたけれど、ロバート・ゼメキス監督もその他の映画製作者たちも、ストルツの演技がマーティ役にしっくりこないと感じ、ついにユニバーサルに彼を解雇し、マイケル・J・フォックスをキャスティングしたいと申し出だそうです。エリック・ストルツもカッコイイですけど、確かに彼がマーティだったら、映画の雰囲気が違ってそうですよね。

その2


ゼメキス監督は、無事にマイケル・J・フォックスを手に入れたのですが、そこにはもう一つ大きな壁があったんです…。それは「ファミリータイズ」1982年から1989年までアメリカで放送されていたマイケル・J・フォックスの出世作。そこで、ファミリータイズが第一優先の仕事で、それに影響のない範囲ならOKという条件のもと、バック・トゥ・ザ・フューチャーの撮影にのぞみました。ということは、映画は空き時間の合間をぬって撮るしかなく、マイケルは朝9時から18時までドラマの撮影をし、その後ベット付きのステーションワゴンで映画のセットまで送り届けられている間に、しばしの仮眠をとり、朝の5時ぐらいまで撮影をこなし、ステーションワゴンのベッドで眠りながら家に送りとどけられ、スタッフがベッドまでマイケルを運ぶという生活を週6日間、繰り返し繰り返し行っていたそうです。また、ファミリータイズの撮影が休みの土曜日が、唯一お昼間のシーンを撮れる曜日なので、本来なら体を休ませる土曜日にマイケルはユニバーサルの撮影所で撮影を行っていたそうです。この期間、マイケルの睡眠時間は2~3時間と過酷なものでした。でも、その苦労の価値ありでしたよね。

その3


タイムマシン、デロリアンは映画のアイコンとなる大切な存在ですよね。そのデロリアンが、もしかしたら冷蔵庫型のタイムマシンになっていたかもしれないんです!ゼメキス監督脚本を担当したボブ・ゲイルの最初のシナリオでは、ドクが冷蔵庫を改造してタイムマシンをつくるというものだったそうですが、脚本を書き進めていくうちに不都合が…。タイムマシンは動かしやすいモバイルなものでないと、一緒に冒険することが出来ませんからね。また、子供がまねして冷蔵庫に入ろうとしたら良くないよね。という2つの理由から、皆さんご存知の車型デロリアンとなったそうです。

その4


ドクがデロリアンの最初のテストをする時、愛犬アインシュタインをテストパイロット役としてデロリアンに乗せるシーン覚えています?あの時のアインシュタイン、なんと着ぐるみだったんです。確かにリアルな犬に演技を教えこむより、着ぐるみを着た人間が演じた方が簡単ですからね。

その5


バック・トゥ・ザ・フューチャー2の舞台には2015年も!映画製作者が2015年はどんな世界になっているのか?想像した世界と実際の2015年を比べることができるのって、ちょっと楽しいですよね。大画面の薄型テレビタブレット型PCメガネ型のコミュニケーションツールなんかも予言してましたよね。そんな未来を見通していたゼメキス監督ボブ・ゲイル氏が妙に執着していたものがあるんです。それは豊胸手術!ゴミの山のなかには豊胸手術用のシリコンが沢山捨ててあったり、豊胸手術のCMをシーンにおりまぜたり…。2015年、確かに豊胸だけじゃなく美容整形がより身近な時代になっているのは確かですよね。

その6


バック・トゥ・ザ・フューチャー2にロジャーラビットが登場してたの気づきました? 街のショーウィンドウの端っこに、ちょこんとロジャーラビットのぬいぐるみが置いてあったり、ロジャーラビットの声を担当した俳優チャールズ・フライシャーテリー役で出演していたんですよ。

その7


バック・トゥ・ザ・フューチャーに、今や有名になったけど当初無名だった俳優が二人ほど脇役で登場していたのご存知ですか?1人目はビリー・ゼイン。悪役ビフの取り巻きの一人として登場しています。インターネット・ムービー・データベース(IMBD)によればこれはゼインにとって初めて出演した映画だそうですよ。そして二人目はイライジャ・ウッド。あまりにも子供すぎて気づいてる人は少ないかもしれませんが、バック・トゥ・ザ・フューチャー2でダイナーにたむろしてゲームをしている少年の1人がイライジャ・ウッドでした。これまた、彼にとってデビュー作。ちゃんと「ビデオゲーム少年」として役歴に記載されていますよ。

その8


バック・トゥ・ザ・フューチャー2でドクが着ているシャツの生地とバック・トゥ・ザ・フューチャー3でドクが付けてるバンダナの生地が同じなの気づいてました?何でもないような事かもしれませんが、2作品を繋げるための細かい演出の1つなんです。また、こういった細か演出が出来たのは、この2作品が同時進行で製作されたから。というのも、有名な話かもしれませんが、最初は1本の映画として企画されたけど、長すぎる、規模が大きすぎる、高くつき過ぎるという三重苦を理由に2本に分割することに。この方法は、ゼメキス監督とも仲の良いピーター・ジャクソンにロード・オブ・ザ・リングの三部作を同時に撮影するというかたちで影響を与えたかもしれませんね。

その9


「バック・トゥ・ザ・フューチャー」というタイトルはキャッチーだし分かりやすい良いタイトルですが…ぜんぜん違うタイトルになる可能性があったそうです。ユニバーサル映画の社長シド・シャインバーグ氏は、フューチャー(未来)という言葉の入った映画は売れない!誰も観に来ないよ。という理由からバック・トゥ・ザ・フューチャーというタイトルを嫌っていました。個人的には納得のいかない理由ですけれど…。大きな力のある社長の言葉ですから、圧力は強かったはず…。そんな社長イチオシのタイトルはというと「Spaceman from Pluto(冥王星から来た宇宙飛行士)」このタイトルは、マーティがタイムスリップした時にデロリアンが突っ込んだ家の子供が持っていたコミックのタイトルをもじったものだそうで、やっつけな感じですよね…。とうぜん、映画製作者たちはパニックになりましたが、最終的にスティーブン・スピルバーグが阻止し、バック・トゥ・ザ・フューチャーというタイトルを守ることができたそうです。

2015年はバック・トゥ・ザ・フューチャー30周年でもあり、マーティが2015年にタイムスリップしたことから、BTTFな年として再びホットな存在になっていますよね。もしもデロリアンが冷蔵庫だったら…なんて想像しながらBTTFシリーズをじっくり観返してみるのもいいかもしれません。


source: CineFix

Casey Chan - Gizmodo US[原文
(junjun)

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