包丁男、コンビニ立てこもり=店員監禁容疑で逮捕―愛知県警
31日午前3時前、愛知県岡崎市上和田町のコンビニ店「セブン―イレブン岡崎上和田店」に、包丁を持った男が「金は要らない。酒を持ってこい」と言って押し入り、アルバイトの男性店員(28)を人質にとって立てこもった。県警の捜査員らが同8時すぎ、入り口近くまで出てきた男を取り押さえ、監禁容疑で現行犯逮捕した。
県警によると、逮捕されたのは同市宮地町、無職鈴木保人容疑者(32)。呼気から酒の臭いがし、「人生を悲観し、何か大きいことをやってやろうと思った」と供述しているという。人質の店員は包丁(刃渡り約17センチ)を突き付けられ、顎に軽いけがをした。同容疑者も自分で左の手首近くをごく浅く切っていた。
当初、店にいた男性店員2人を事務所に押し込めたが、直後に来客があり、応対した1人が客とともに逃げて110番した。鈴木容疑者は店の酒を飲み、店員を通じて県警に「絶対入るな。入ってきたら殺す」と電話。金などは要求せず、捜査員が説得のため本人と話した際にはろれつが回っていなかったという。