あとを絶たない“ロリコン犯罪”。8月4日には、京都府警右京署が京都市在住の無職の男(23)を女児に対する強制わいせつの疑いで再逮捕した、と発表した。
逮捕容疑は昨年5月20日、同市内の商業施設のゲームコーナーで、当時小学3年生の女児のショートパンツの裾をめくりあげ、お尻を触り、その様子をデジタルカメラで撮影したというもの。
この男は昨年6月と7月にも商業施設で市内の別の女児(6)のスカートの中を動画撮影しながら下半身を触るなどしたとして、すでに二度逮捕されている。
その際に押収した男の自宅のパソコンには、約80件にも及ぶさまざまな女児へのわいせつ動画が残されており、それを元に進められた捜査が今回の再逮捕につながった。
もっとも、この手の犯罪を取り上げる場合“ロリコン”という言葉を使ってしまいがちだが、正確には今回の事件のような13歳以下の幼児・女児に対して性愛・性的嗜好を持つ人を、医学用語で“ペドフィリア(小児性愛)”と呼ぶようだ。
ちなみにカナダの児童性的防止協会(ATSAC)の研究によると、このペドフィリアの再犯防止には加害者を「治療」することがもっとも効果的なんだとか。
つまりペドフィリアは一種の精神病であって、本人には加療の必要があるということなのだ。研究によると、脳の電位をマッピングすることによって児童性愛傾向を判断し、あらかじめその衝動を抑えることも可能になるんだとか。ただ、ペドフィリアが自分の意志でそのような治療を受けることは考えづらいし、また強制的に治療を受けさせることもなかなか難しいだろう。
しかし将来的には、そうした科学的な治療がペドフィリア犯罪を防止する大きな手段となるかもしれない。