ブンデスリーガ第3節が30日に行われ、日本代表MF香川真司の所属するドルトムントは、同代表FW原口元気の所属するヘルタ・ベルリンに3-1で勝利し首位の座を守った。フル出場した香川は、27分にCKからのボールを精確なクロスでつないで先制点をアシスト。48分の2点目、93分の3点目にも絡み、開幕3連勝に貢献した。
ドイツ紙『ビルト』が同試合の採点を掲載。全3ゴールに絡んだ香川と、先制点を決めたドイツ代表DFマッツ・フンメルスに「1」(最高1点、最低6点)の最高点をつけた。
また、地元紙『Ruhr Nachrichten』は、香川にフンメルスと並ぶ最高評価の「2.5」を与え、先制点について「殆どのクラブはショートコーナーをレパートリーから外しているが、香川のアシストのように完璧に切れ込み、精確にペナルティーエリアに届くのであれば、ショートコーナーを使わない手もないだろう。こうしたセットプレーからのアシストはトレードマークだ」と、香川の技術を絶賛。そして、「他にも、電光石火のひらめきでマティアス・ギンターに浮き球のパスを出し、2点目につなげた」と、香川が繰り出した瞬時のプレーにも同様の高い評価を与えた。
ドイツ紙『Westdeutsche Allgemeine』では、チーム3番目タイとなる「2.5」となり、「ドルトムント最強のオフェンス選手で先制点と2点目に絡んだ」と、攻撃陣では2点目を決めたガボン代表FWピエール・エメリク・オーバメヤンと並ぶ高評価を受けた。続けて、「ドンピシャのクロスで先制点をアシスト。2点目は、この26歳の強力な個人技から生まれた」と、こちらも技術の高さを絶賛している。
なお、無人ゴールを外し公式戦4試合連続ゴールを逃した点について『Ruhr Nachrichten』紙は、「空っぽのゴールに20メートルからのシュートを外し、チャンスをフイにしてしまった」とし、『Westdeutsche Allgemeine』紙も「無人ゴールへのシュートは枠を逸れ、自ら得点を決めることはできず」と、ややマイナスの評価につながった。