合唱曲「チコタン」が話題を呼んでいる。あまりに衝撃的な内容で知られる同曲は、以前よりネットで話題になることもあったが、8月31日に放送されたバラエティ番組「月曜から夜ふかし」(日本テレビ系)で取り上げられたことで、改めて注目を集めているようだ。
この日、番組は視聴者からの「小学校の合唱曲などで歌われている『チコタン』という歌の歌詞が怖すぎます!どういう意味があるのか調べてください」との依頼を受けて、同曲を紹介。「チコタン」は1960年代に作られた合唱曲で、“チコタン”という名の少女について歌ったもの。前半は主人公の少年がチコタンに恋をする、かわいらしい初恋の歌なのだが、後半では、チコタンはダンプにひかれて突然死んでしまうという急展開を迎える。
なぜ、このような内容なのか、番組は同曲の作詞を担当した作詞家の蓬莱泰三さんを直撃。蓬莱さんいわく、「チコタン」は「高度経済成長によって子どもの遊び場が奪われる悲しみを表現」し、「そういう子どもたちの代弁をしたい」と制作した曲で、このような怖い歌詞にしたのは「何もかもわかりやすくしてしまうと、奥行きがなくなる」ためだという。
ちなみに、「チコタン」は10分以上ある曲で、全部で5部構成の恋物語。番組で紹介されたのはごく一部ではあったが、そのインパクトは十分で、放送中よりTwitterなどでは「チコタンこわいわww」「チコタン強すぎて寝られない…」「頭から離れない」「これは鬱ソングだな…」などの声が上がっている。