9to5Macは1日(現地時間)、英国におけるApple Payの決済可能上限額が「30英ポンド(約5,600円)」にまで引き上げられたことを伝えています。
英国時間で7月14日より正式サービスインを迎えたApple Payは(過去記事)、一度に決済可能な金額はわずかに「20英ポンド(約3,700円)」までとされていましたが、ついに本日よりその制限が10英ポンド(約1,900円)ほど緩和されることとなりました。
また、9to5Macによると今回、Apple Payのみならず、英国内で利用される他のモバイル決済サービスも一律に決済上限額が30英ポンドへと引き上げられたとのことです。
なお、現時点ではApple Storeおよび英国の人気ファーストフードチェーン店「Pret a Manger」でのみApple Payによる高額決済を行うことが可能ですが、将来的には英国内における決済制限は完全撤廃される見通しとされています。
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現在、英国においてモバイル決済サービスを利用した高額決済に制限が掛けられているのは、店頭に設置されている決済通信用端末の多くが旧式であることに起因しているため、いずれそれらが新型モデルに置き換えられる日が来たならば、英国内でのApple Payの利便性は大きく向上することになるはずです。
一方で、Apple Payを導入するためのインフラ整備という観点から見れば日本は既に高い水準にあるように思われるのですが、やはり「FeliCa」や「Suica」といった独自規格が幅を利かせる市場は優先度が低いということなのでしょうか。iPhoneが正式にFeliCaをサポートしていない現状、Apple Payの潜在的な需要は決して小さくなさそうなものですが、アップルの判断やいかに。
[9to5Mac]